プリウスのエンジンから異音、カラカラ音が聞こえる原因について解説します。
普段乗っているプリウスから突然異音が聞こえてきた場合、どう対応すればいいのでしょうか?
ある程度車に詳しい人でなければパニックになってしまう人も居るかもしれません。
プリウスのエンジンからの異音、カラカラ音やそれ以外のよくある異音について原因と対策を解説します。
プリウスのエンジン異音 カラカラ音の原因解説|カラカラ音
プリウスのエンジンの異音の中でも乾いた感じの「カラカラ」音のケースに関してはオイルに関係する部分が原因の可能性があります。
オイルに関係する部分が原因の場合、音が発生する前からオイルの減りが早くなるといった症状が出ます。
また基本的にはある程度距離を走った車に出る症状であり、新車に近い状態の車では起こらない症状です。
細かい症状はケースによって違いがありますが、パーツの劣化や摩耗によってオイルが本来入らないはずの部分に入り込んでしまった事が原因のケースが多いようです。
対策としては内部の劣化、摩耗が深刻な場合はエンジンをばらしての修理が必要となり費用がかかる事になります。
一方で比較的軽度の場合はオイルを高品質のものに変える事で改善する可能性があります。
オイルの交換はエンジンをばらすのに比べると手間、費用共にはるかに軽いので、まずはオイルの交換を試してみる事をお勧めします。
プリウスのエンジン異音 カラカラ音の原因解説|ガタガタ音1
プリウスのエンジンの異音の中でも前章の「カラカラ」音よりもう少し重い「ガタガタ」音の場合、EGRバルブが原因の場合があります。
EGRバルブが原因での異音はプリウスでは比較的良く起こる症状であり、気温が低い状況でのエンジンの始動時に起こるケースが多いようです。
EGRとは排ガスの一部を再燃焼させて燃費を向上させる機能の事で、この症状は主に排ガス中の汚れがEGRバルブに付着してしまう事で発生する症状で、2012年8月から2018年10月の間に生産されたプリウスで発生する可能性があります。
エンジンの構造自体に一因があり、トヨタはこの問題については保証期間を延長して、新車納入時より9年間は無償で修理を行うとしています。
この症状に該当する可能性がある場合、速やかにディーラーに相談した方が良いでしょう。
プリウスのエンジン異音 カラカラ音の原因解説|ガタガタ音2
同様にエンジンからの「ガタガタ」音の原因として可能性の1つにインテークマニホールドやそのポートにカーボンスラッジが蓄積しての燃焼不良があります。
プリウス30の前期型で発生する事が多いケースで始動時や加速時にエンジンがガタガタ音を出します、原因は簡単に言ってしまえば配管が汚れで詰まってるという事です。
故障の分類としては比較的軽く、車にある程度詳しい方であれば自分でインテークマニホールドを取り外して洗浄する事も可能ですし、修理屋に持ち込んでも費用はそれほどかからない事が多いです。
プリウスのエンジン異音 カラカラ音の原因解説|ブーン音
プリウスのエンジンの異音で重く響くような「ブーン」音がする場合は、エンジンルーム内のパーツの共振の可能性があります。
この症状は主にプリウス30系で起こると言われており、モーターからエンジンへの切り替え後や低速走行時に発生する事が多いようです。
異音の症状の中では軽い症状であり、エンジンルーム内の各パーツをしっかり固定して共振を抑えるだけで解決するため、ディーラーに相談すると簡単に解決する事が多いようです。
プリウスのエンジン異音 カラカラ音の原因解説|まとめ
比較的起きやすいエンジンの異音の症状を紹介してきました。
しかし、あまり起こらないレアケースの可能性は無数に存在するため、異音の原因の判別がつかない様なら早期に修理屋などに車を持ち込んで検査をした方が良いでしょう。
エンジンの異音は少し走らせてみると自然に収まるケースも少なくないため、こうなるとわざわざ修理屋に持ち込まなくてもいいか、と思ってしまう人も居るかもしれませんが異音の放置は悲惨な事故に繋がる可能性があります。
また症状が初期であれば簡単なパーツ交換ですぐに安価に直せたにも関わらず、放置して症状が悪化してしまっためエンジン全体の交換が必要になり大きな費用がかかる事になってしまったというケーズも珍しくありません。
エンジンからの異音は車からの異常を知らせるサインと言えます。
放置して大事に至る前にすぐに点検を行うようにしましょう。