プリウスがガス欠した場合、どんな対処をすればよいか御存知でしょうか?
環境と家計に大きく貢献するハイブリッド車の中でも人気の高いプリウスですが、一番の特長は「超」が付くほどの燃費の良さです。
しかし、その燃費の良さも「ガス欠」に陥ってしまうと、実力を発揮できません。
ここでは、プリウスがガス欠に陥ったときの対処や予防策について解説してまいります。
プリウスのガス欠対処|燃費性能
ガソリンと電気の2つの力によって走るハイブリッド車・プリウスは、とても燃費が良く、リッターあたり35km~38kmまで伸びる驚異的な性能を誇っています。
熟練したドライバーになると、リッターあたり50kmレベルの燃費を実現するドライバーもいるそうです。
軽自動車でも、ここまでの性能を目にすることは、滅多にないのではないでしょうか。
しかし、そんなプリウスでも油断していると、思わぬハプニングに遭遇してしまうことがあります。
それはガス欠です。
「えっ、ガス欠でもバッテリーがあるじゃない」と思われるかもしれませんが、これが思わぬ落とし穴で、極端なケースでは、全く車が動かなくなってしまうことさえあります。
プリウスのガス欠対処|動力の仕組み
プリウスでガス欠になったときは、当然バッテリーで動くことになりますが、走ることができる距離は、せいぜい数kmと言われてきます。
バッテリーだけでも、かなりの距離を走れるイメージがありますが、実際は、それほど大容量の電池を使っているわけではないため、こまめに充電を繰り返しながら走行しています。
また、ハイブリッド車は電力が不足している状態だと、ガソリンエンジンの駆動力を利用して充電するメカニズムになっています。
そのために、バッテリーを動力として走る場合でも、長い距離の走行は難しいのです。
プリウスのガス欠対処|バッテリーの状態
ガス欠になってしまうと、通常のガソリン車と同じように、ほとんど走行することができないと考えておいたほうが良いでしょう。
ガス欠後も無理をしてバッテリーの電力だけで走っていると、バッテリーの電力が消耗してしまい、バッテリー切れを引き起こす危険もあります。
バッテリー切れに陥ると、今度はガソリンを満タンにしてもエンジンを始動させることすらできなくなってしまいます。
こうなると、メーカー系列のカーディーラーの専用充電装置で充電させなければならなくなり、レッカー車で牽引されていく悲しい結果となってしまいます。
プリウスのガス欠対処|ハイブリッド車の仕組み
ハイブリッド車のガス欠対策は、こまめにガソリンを補給することしかありません。
その理由を知るためには、ハイブリッド車の動力エネルギーの作り方について理解すると良いでしょう。
ハイブリッド車の動力は、大きく分けて次の2通りの方法によって作られています。
- 減速時の運動エネルギーを利用して発電する方法
- エンジンの動力を利用して発電する方法
簡単に言うならば、エンジンの動力で発電機を動かし、バッテリーへ充電する仕組みであり、イメージとしては車の中にある火力発電のようなメカニズムです。
この2つの機能を使うことにより、充電を繰り返しているのです。
したがって、ガス欠はハイブリッド車のバッテリー充電をも停止させてしまうため、ハイブリッド車にとって致命的な問題なのです。
プリウスのガス欠対処|予防策について
プリウスのガス欠対策は、こまめなガソリン補給が基本中の基本です。
ガソリンの残量が減ってきて、警告ランプが点灯したら、すぐに補給するのが一番の対策でしょう。
決してバッテリーの力を過信せず、バッテリーの動力だけで無理に走らせようとしてはいけません。
また、できるだけ燃費を伸ばす運転を心掛け、ガソリンの消費を抑えることが、ガス欠の予防策としては有効です。
急アクセルやスピードの出し過ぎもカゾリン消費を加速させるので、避けたいところです。
その点、ECOモードを使いながらの運転は有効な予防策と言えるでしょう。
プリウスのガス欠対処|ハイブリッド車へを過信しない
プリウスをはじめとするハイブリッド車は、どうしても電気で走る車というイメージが先行しています。
それだけにガス欠になると、想定外のトラブルになる可能性があるので、こまめにガソリン補給を行っていくことが大切です。
プリウスは経済的なメリットが高い車ではありますが、電気エネルギーだけを過信していると、全く走行できなくなってしまう恐れもあります。
そのため、プリウスの動力メカニズムについて、しっかり理解を深めておきましょう。