NBOXは4ナンバー登録できるのでしょうか?NBOXは四角い形からすれば、貨物自動車に見えなくも無いために4ナンバー登録できると思われがちです。
しかし、実際にはNBOXは小型乗用車であって小型貨物車としての登録は難しいと考えられています。
では、4ナンバー登録にはどのような条件が必要なのでしょうか?
NBOXが4ナンバー登録出来たらどのようなメリットがあるのか
NBOXは、5ナンバーとして小型乗用車としての軽自動車登録となりますが、4ナンバーとして登録出来るとしたら毎年の軽自動車税にメリットが生まれます。
新車登録後に5ナンバーならば次の車検は3年後、4ナンバーならば2年後という違いはありますが、毎年の軽自動車税は4ナンバーの方が安いです。
5ナンバーならば10,800円の軽自動車税に対して、4ナンバーならば5,000円と半額以下で済むので、10年乗り続けた場合にと払う税額に58,000円もの差が生まれます。
自家用車としては自動車保険に違いが無いために、大きな差は自動車税が中心となるわけです。
NBOXを4ナンバー登録する際のデメリットとは
NBOXを5ナンバー登録する場合には、そのままの状態で登録可能です。
しかし、4ナンバー登録しようとすると最初にタイヤの制限に引っ掛かります。
小型乗用車としてのタイヤと貨物自動車としてのタイヤでは、規格が異なるために使用可能なホイールとタイヤの組み合わせに制限がかかるわけです。
軽自動車であっても貨物自動車登録を行うと、最大積載量まで満載する可能性があるので、人を乗せる場合よりも最大荷重に対する規制が厳しくなります。
このため、5ナンバーならば可能であったタイヤホイールのインチアップが、4ナンバーでは事実上封印されることになります。
NBOXは実際に4ナンバー登録出来るのか
NBOXを4ナンバー登録しようとしても、実際にそのままの状態では登録出来ずに5ナンバー登録となってしまいます。
なぜなら、軽貨物自動車としての登録基準のうち、標準状態ではタイヤが規格に合わないことと、軽貨物ならではの貨物スペースが0.6平方メートル以上かつ後部座席の面積より大きいという基準を満たせないからです。
後部座席シートを取り外して改造を施す必要があるので、改造車扱いとなりかねません。
後部座席の交換と再設置から行わなければならないために、現実的な問題として軽貨物自動車の基準を満たすには改造が必要となるために費用に対する効果が見合わないわけです。
NBOXには4ナンバー登録のための条件が合わない
4ナンバー登録のために必要な条件を考えれば、NBOXの後部座席を諦めてタイヤホイールも貨物用のタイプに交換する必要があります。
外形は軽貨物自動車風に見えても、小型乗用車として必要な後部座席にも一定の快適性を提供していることが、軽貨物自動車としての登録条件と相反するわけです。
4ナンバー登録するために後部座席を作ると、荷物を乗せる部分よりも少ない床面積で作らなければならないために、非常に窮屈な仕様となります。
標準で用意されている座席シートは、クッション性と快適性のために厚みがあるタイプとなっていて、どうしても荷物スペースよりも座席スペースが広くなってしまいます。
NBOXと外形が似たNVANなら4ナンバー登録可能
NBOXと外形が良く似たNVANが発売されたことにより、NBOXの4ナンバー仕様がNVANと考えると納得出来ます。
後部座席シートの快適性ではNBOXが上回り、積載スペース面積でNVANが上回るといった状態です。
後部ドア部分の仕様として、入り口部分が縦60cmかつ横80cm以上という基準を満たすためにスライドドアを全開にした時のサイズ基準に気をつけてNBOXよりもNVANは後部ドア入り口幅を広くしています。
タイヤも軽貨物用を最初から搭載しているので、タイヤ交換の必要もありません。
NBOXを4ナンバー登録出来るように最初から規格を満たしたタイプがNVANとなるわけです。
NBOXは改造してまで4ナンバー登録するメリットは少ない
NBOXは軽小型自動車としての登録に適しているので、改造してまで4ナンバー登録するメリットはありません。
既にNVANという4ナンバー登録に適した車種が登場しているので、NBOXの軽貨物自動車版がNVANだと考えれば納得出来ます。
わずかな軽自動車税負担額の違いを満たすためにNBOXを改造するよりも、軽小型自動車としての乗り心地を追求した方が快適に利用できます。