ハリアーの新型・旧型を問わず人気な魅力とは何なんでしょうか?
高級クロスオーバーSUVと言う新しいジャンルを築いた「トヨタ・ハリアー」ですが昨今のSUVブームもあり現在でも新型・旧型を問わず絶大な人気を誇るSUVとなっています。
一度は廃止となった車が何故復活を遂げたのか?
ファンが多いのは何故か?
ミニバンブームでもSUVのフィールドを確保し続けた理由など新旧交えたハリアーの魅力を調べてみました。
ハリアー 新型 旧型 人気|初代10系ハリアーの人気
初代10系ハリアーは、SUVにも高級感をとのコンセプトから1997年に日本国内での販売が開始されました。
コンセプトにもある高級と言うスローガンを掲げ、走行性能や乗り心地・快適性を追求して開発が行われ「高級クロスオーバーSUV」と言う今までに無いジャンルを開拓した車でもあります。
室内は質感の高い木目調パネルを採用し高級感を演出、静粛性にも優れ力強い走りのV6・3000ccエンジンは非常に魅力的でした。
街中で走る場合には、2200ccに排気量を落としたモデルでもトルクが強く十分な走行性能であったことも人気の一つでした。
また、アメリカ国内ではトヨタの高級ブランド「レクサス・RX300」と言う車名で販売されていた事もあり人気が高まった要因となりました。
ハリアー 新型 旧型 人気|2代目30系ハリアーの人気
初代10系の大成功を受け、2003年2月に登場したのが「2代目30系ハリアー」です。
発売当時はガソリンモデルしかラインナップにはありませんでしたが、10系同様に高級をテーマにキープコンセプトのフルモデルチェンジが行われました。
先代に続き静粛性と力強さを兼ね備えたV6・3000ccのエンジンを搭載し後に3500ccのエンジンも搭載されました。
先代と比べ全長が20cm程長くなった事で室内は広くなりシート生地などの内装もより高級感が感じられるものに変更されました。
3000ccエンジンの最上級グレード「AIRS:エアーエス」には、電子制御付式エアサスペンション搭載され、高級車の代名詞でもあった「トヨタ・クラウン」の様な高級サルーン並み走りが実現した事も人気の一つです。
また、2005年には今では当たり前となったハイブリッドシステムを搭載したグレードも発売され、ハイブリッド車に乗る事が海外セレブの成功したステータスの一つと言う風潮が広まった事からも人気があったモデルでした。
こちらの30系もレクサスからRX350・RX400hとして販売がされていました。
販売年数が長かった事や人気車種だったこともあり、若者向けのカスタムパーツも数多く販売されカスタマイズを好む方からの人気もありました。
ハリアー 新型 旧型 人気|番外・幻の3代目レクサスRX350
2009年アメリカ国内で「レクサス・RX350 RX450h」としてハリアーをモデルに販売が開始されたモデルです。
この新型レクサス・RX350 RX450hの登場により、これまで日本国内ではハリアーとして販売が続けられてきたRXがフルモデルチェンジを行ったのだから、ハリアーのモデルチェンジを行うと期待をされてきましたが、当時の日本国内は「トヨタ・エスティマ」や「トヨタ・アルファード」などの台頭によるミニバンブームが起きており、レクサスブランドとの棲み分けを図るなどの観点から、残念ながらハリアーとしての販売は見送られる形となりました。
ハリアーのアメリカ版新モデルとして紹介され、お金に余裕のある50~60代の歴代ハリアーを乗り継いできた年齢層に人気がありました。
ハリアー 新型 旧型 人気|復活した正真正銘の3代目60系ハリアー
2013年7月、約10年に渡って販売が継続されてきた30系ハリアーが突如ホームページ上で販売終了の告知を掲載しました。
これによってハリアーは廃盤となり高級SUVは、一度幕を降ろす事となりました。
同年12月、日本独自のモデルとして正式に3代目60系ハリアーの販売が開始され、見事に復活を果たしました。
日本専用車と言うコンセプトの元に開発が進められ、レクサスブランドとは完全に切り離したモデルとなりました。
ボディーサイズや排気量は日本専用車と言う事で、若干のボディーサイズダウンを行い排気量も2500ccに下げるなどの改良を行いました。
レクサスブランドは値段が高く手が出せなかったと言う子育て世代を中心に、ハリアーを歴代乗り継いできた年齢層に人気があります。
また、昨今のSUVブームやサイズダウンした事で運転が苦手なお母さん世代でも楽に運転できるとの口コミも広がり、国内販売も調子が良いようです。
ハリアー 新型 旧型 人気|中古車も人気
大抵の自動車は10年または10万kmを越すと、売却価格と販売価格が極端に下がる傾向にありますが、このハリアーについては例外の様で、30系ハリアーは現在でも高値で取引がされています。
これはコストを落とすことなく、それだけ良い作りの車である証明でもあり若年層の方が新車は無理でも旧型なら手が出せると言った事もあり人気があるようです。
また、システムは古くても高級車であるハリアーに乗っていると言う優越感を味わえる事も旧型のハリアーの人気が要因となっている様です。
カスタマイズのパーツも手に入りやすい事から、高級車を自分仕様に変更できる点も魅力です。
ハリアー 新型 旧型 人気|まとめ
調べていくと新型・旧型を問わずハリアーが人気のある理由が分かる気がします。
車の作り込みが素晴らしいからこそ、この車が長年愛されている事がよく伝わってきます。
それだけ完成度の高い車だと言う事ではないでしょうか。
企業としてコストカットを行う事は大切な事ですが、トヨタにはこれからも品質を落とすことなく高品質を維持したハリアーを作り続けて欲しいと思っています。