ヴェルファイアの長さ、幅、高さがどれくらいかご存知でしょうか。
トヨタの最上級Lサイズミニバン、新型ヴェルファイアの車体サイズ(長さ、幅、高さ)、室内空間の広さ、機械式駐車場や立体式駐車場、高架下や狭い道路を通行する際の注意点、車庫入れなどを含めた日常での取り回し易さについて検証します。
ヴェルファイアの長さと幅、高さについて
アルファードの兄弟車として販売される新型ヴェルファイアのサイズは全長4,935mm×全幅1,850mm×全高1,935mm~1,950mmとなっています。
旧型ヴェルファイアと比較して、全長で45mm~50mm長くなり、全幅は10mm~20mm広がり、全高は10mm低くなっています。
同クラスのLサイズミニバンである日産・現行エルグランド(E52型)は全長4,915mm×全幅1,850mm×全高1,805mm~1,815mmと、ヴェルファイアと殆ど互角のサイズですが、エルグランドの方は全高が130mm~140mmも低くなっています。
ヴェルファイアの長さと幅、高さについて|室内空間
新型ヴェルファイアの室内の広さについて検証します。
室内長3,210mm×室内幅1,590mm×室内高1,400mmとなっています。
これは旧型ヴェルファイアと比較して室内長が50mm長くなり、室内幅は5mm広くなりました。
そして車体全高が10mm低くなったにも関わらず、室内高は旧型と同じく1,400mmを確保しています。
これは小さな子どもなら車内を立って歩いて移動できる高さです。
8人乗り仕様の2列目と3列目のシートを倒してフルフラットにすれば「車中泊」も可能なほど広い車室空間を確保しています。
ちなみにライバルの日産・現行エルグランドの室内高は1,300mmですから、ヴェルファイアの方が室内空間の頭上スペースに余裕があります。
参考までに、スーパーハイトールワゴンと呼ばれる軽自動車のダイハツ・ウェイクの車体全高は1,835mmに達し、室内高はヴェルファイアを上回る1,455mmを確保しています。
ヴェルファイアの長さ、幅、高さについて|ヴォクシーと比較
ヴェルファイアより一回り小さな5ナンバーサイズミニバン、トヨタ・ヴォクシーの全長は4,695mm×全幅1,695mm×全高1,825mm。
ヴェルファイアと比較すると全長は235mm短く、全幅は155mm狭く、全高は55mm低くなっており、見た目にもサイズに大きな差があるように感じますが、実は「室内の広さ」にそれほど差はなく、ヴォクシーは室内長2,930mm×室内幅1,540mm×室内高1,400mmを確保しています。
室内長に関しては車体全長の差が反映されて280mmの差がありますが、車体全幅は155mmも差があるのに、室内幅は50mmしか差がありません。
そして室内高は全く同じ1,400mmです。ヴェルファイアの方が室内が広いことは広いのですが、ヴォクシーの方が低床設計による乗降のし易さに加え、車体サイズの割に室内寸法が広いという点では優れているといえます。
ヴェルファイアの長さと幅、高さについて|駐車場での注意点
全長4.93m、全幅1.85m、全高1.95mもあるヴェルファイアですが、注意すべき点として、基本的に機械式駐車場(タワー式駐車場)の利用が出来ないという点が挙げられます。
機械式駐車場の特徴として「全高1,550mm以下」という制限が定められていることが多いので、ヴェルファイアは基本的に機械式駐車場を利用できません。
また、商業施設などの立体式駐車場(自走式駐車場)においては、「全高2.0m~2.5m以下」という制限が定められている場合が多く、ヴェルファイアの場合は殆ど通行可能ですが、アンテナやルーフキャリアなどを装備している場合は天井に衝突する危険がありますので、常に積載物を加味した全高を把握して運転する必要があります。
また、古い規格の建造物などでは「全高1.79m以下」に設定されている場合もあるので「高さ制限」の標識に注意が必要です。
ヴェルファイアの長さと幅、高さについて|取り回し易さ
大柄なサイズのヴェルファイアですが、街乗りでの取り回し易さについて検証します。
現行ヴェルファイアの最小回転半径はハイブリッド仕様とガソリン仕様「X」が5.6m、ガソリン仕様の「X」以外のグレードが5.8mとなっていて、多くのミニバンの最小回転半径が5.4m~5.9mであることを考えると、車体サイズの大きさの割には取り回し易くなっています。
全長4.93m、全幅1.85mもあるので、日常生活において、狭い道路での対向車とのすれ違いや、駐車場などに停める際には気を遣いますが、運転席の着座位置が高く視界も良好で、フロントノーズも短めで、ハンドルの切れ角が大きく、最小回転半径が狭いので、車庫入れなどはスムーズに出来ます。
参考までに現行エルグランドの最小回転半径は5.7m、現行オデッセイは5.4mとなっています。
ヴェルファイアの長さと幅、高さについて|総評
全長4.93m、全幅1.85m、全高1.95mと、大柄なサイズのヴェルファイアですが、車体サイズが大きい割には最小回転半径が狭く、車体構造も角張ったスクエア型なので車両感覚をつかみ易く、運転席のアイポイントも高く、取り回し易いクルマであることが分かります。
また、メーカーオプションの「インテリジェント・クリアランスソナー」を装着すると、フロントとリヤの計8箇所にセンサーを装備することで、前進時でも後退時でも障害物を感知するとブザーで知らせてくれるので、バックカメラと併せて使用することで車庫入れも安全に行うことが出来ます。
ミニバン最大クラスのサイズを誇るヴェルファイアは室内空間も広々としていて、シートをフルフラットにすれば大人2名が横になって寝ることも可能なので車中泊をする際にも快適です。
注意点としてはやはり「全高」が約1.95mあるので、機械式駐車場(タワー式駐車場)が利用できないという点と、立体式駐車場(自走式駐車場)や高架下などの天井の低いトンネルを通行する際には「高さ制限」の標識に注意が必要です。