ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着する際の配線ついて、どのようにすれば良いのでしょうか?
ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着したいのだけど、配線はどうやって行ったら良いのだろうと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
カー用品店で取り付けをお願いすれば楽なのですが待ち時間と工賃が掛かってしまいますし、インターネットで安く購入し持込で作業を依頼すると通常の倍の工賃が掛かってしまい、せっかく安く購入出来たのにカー用品店で買うよりも高くなってしまったなんて事も少なくありません。
今回は、ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着する際の配線方法やDIYで施工するポイントなどを中心に調べてみました。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|配線経路と電源の取り出し
ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着する場合、まずは取り付け位置と配線経路の確認、それにドライブレコーダー用の電源を確保しなければなりません。
取り付けの位置ですが、これは明確な保安基準が定まっておりフロントに装着する場合、フロントガラス上部から20%以内の場所に装着しなければならないと言う規定があります。
大抵のドライバーは視野内にドライブレコーダーが入るのを嫌がる傾向にあるため、インナーミラー後方の助手席側に取り付けると良いでしょう。
この場所から電源までの配線経路や長さを確認しておきます。
次に電源の確保を行います。
基本は室内ヒューズBOX内にあるACC電源(アクセサリー電源)から電源を確保しますが、シガーソケットの裏側から分配しても構いません。
室内ヒューズBOXの位置は、20系ヴェルファイアは運転席側のボンネット・給油口を開けるレバーの下側、30系ヴェルファイアは助手席側グローブBOXの奥にそれぞれ配置されています。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|ヒューズBOXから電源を確保している場合の配線
取り付け位置の確定と電源の確保を行ったら、ドライブレコーダーから電源までの配線を行います。
予め配線経路となっている場所の内張りを外しておくと良いでしょう。
ここでのポイントは下から上へと配線を行う事、つまり確保した電源からドライブレコーダーに向かってケーブルを這わせていくと言う点です。
理由は単純で、天井内に配線を通して行くには幾つかのピラーを外す必要があるのですが、外す順番で最後になるのが天井に近い部分になるからです。
また、シガーソケットに直接はめ込み電源を確保するタイプのドライブレコーダーは、シガープラグが大きく狭い隙間を通すのには適しません。
最終的にレコーダーに接続するプラグの方が小さく隙間を通し易い事からこの手順で行うと言う事になります。
ヒューズBOXから電源を取っていた場合、20系ヴェルファイアは運転席側のヒューズBOXからダッシュボードの右側に電源ケーブルを通します。
さらに上へと上がりAピラーと呼ばれる斜めになったピラーを経由し最終的に天井裏からドライブレコーダーまで配線を行っていきます。
30系ヴェルファイアの場合は、ヒューズBOXが助手席側グローブBOXの奥にある為、グローブBOX両サイドにあるストッパー外しヒューズBOXが見える状態にしておきます。
後は20系の場合と同じ様にヒューズBOXからダッシュボード左側に電源ケーブル通し、Aピラー・天井を経由してドライブレコーダーまで配線を行っていきます。
Aピラーを通す際、この場所にはSRSカーテンシールドエアバッグが配置されていますので、触れたり傷を付けないように注意して下さい。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|シガーソケットから電源を確保している場合の配線
シガーソケット裏から電源を確保している場合には、30系ヴェルファイアの様に助手席側のAピラーを経由した配線方法を用います。
まず、シフトBOX下側のパネルを外します。
シガーソケットから分配した電源ケーブルをグローブBOXの裏側へと引き込み、ダッシュボードの左側まで配線します。
ケーブルをダッシュボード付近まで這わせたら、後はAピラー・天井の順でドライブレコーダーまでケーブルを伸ばせば配線は完了です。
また、シガーソケットに直接プラグを差し込んで電源を確保した場合も、同じ様にシフトBOXの左側のパネルを外して配線を通す事でケーブルを隠した配線を行う事が可能ですが、ハイブリッド車や各グレードによってはシガーソケットの位置にコンソールBOXが配置されている事があり、プラグを差し込んでの電源確保が難しい場合もありますので、施工の際はソケットの位置を確認する事をおすすめします。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|駐車監視機能付きレコーダーの場合
ドライブレコーダーの中には運転時に録画を行う物と、車を降り無人状態になっても録画を続ける駐車監視機能(常時監視)の付いた物の2種類が主流となっています。
運転中の録画のみの場合には前述したヒューズBOX ACC電源やシガーソケットからの電源確保で事足りますが、常時監視となるとこの電源は使用できません。
なぜならば、ACC電源やシガーソケットはエンジン始動時あるいはアクセサリーモードの場合にしか通電しておらず、エンジンやアクセサリーモードを停止すると電気が切れてしまうからです。
これでは常時監視行えません。
この場合、他の箇所から別ルートで常時電源を確保する必要があります。
ヴェルファイアの場合20系・30系共通で常時電気が使えるのは、ルームランプが代表的です。
思い出してみて下さい。
ルームランプはエンジンが停止状態の場合やアクセサリーモードにしなくても、ランプのスイッチを押すあるいはドアを開けると自然にルームランプが付くと思います。
これは常時電気が流れていると言う事で電源はこのヒューズから取り出す方法が一番楽な方法となります。
後は、ダッシュボード・Aピラー・天井の順に電源ケーブルを通して行けば配線は完了ですが、一つ注意しておきたい点があります。
駐車監視機能と言うのは微量ですが常に電気が使われている状態です。
例えるとエンジンが停止しておりバッテリーに充電が行えない状態で、ルームランプを付けたままにするとバッテリーが上がってしまいますが、ドライブレコーダーの駐車監視機能を使用した場合にも同様の事が発生してしまいます。
駐車監視機能の使用後は必ずエンジンを掛け、走行するなどしてバッテリーの充電して下さい。
また、何日もエンジンを掛ける予定が無い場合には、駐車監視機能を切る事をおすすめします。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|後方ドライブレコーダーを配線する場合
ドライブレコーダーの使用用途は前方部の監視だけでは無く後方部の監視にも役立ちます。
郵便配達車や荷物の輸送車などには、業務上で起こる詳細な事故記録の保存を目的として後方部にもドライブレコーダーを設置する事が多くなっています。
最近では個人所有の車にも設置する方が増え、ヴェルファイアにも設置している方が増えています。
ヴェルファイアへの設置と配線ですが、設置場所は特に明解な基準は見あたりませんので、運転者が後方の確認に支障が出ない場所と撮影が可能な場所であれば特に問題はありません。
配線方法ですが前方部に設置したのと同じ様に、まずは電源の確保を行います。
ヒューズBOXから電源を確保する場合20系は運転席側、30系は助手席側グローブBOX奥のヒューズBOXから電源を確保します。
後は電源ケーブルを後方まで伸ばせば良いのですが、配線方法は二通りです。
前方に配線した時と同じ様にヒューズBOXからダッシュボード・Aピラーを経由して天井に配線し天井裏中央部を通ってそのままバックドア付近にある蛇腹までケーブルを通してしまう方法と、ヒューズBOXからダッシュボードの方ではなく床方向に配線を行い、リヤドアのスカッフプレート下にある後部への配線経路を使うと言う方法です。
天井の内張りを取り外すのは大掛かりな作業になってしまう為、床の両サイドにある配線経路を通すのが一般的ですが、ケーブルの長さを考えると最短ルートである天井を通す方が理想的ではあります。
Aピラーを経由してそのまま後方に配線するという方法もありますが、SRSカーテンエアバッグが同じ位置に設置されていますので、動作に支障をきたす恐れがある事から、この場所を使っての配線はあまりおすすめできません。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|GPS機能付きやナビ連動の場合
最新のドライブレコーダーには、映像を記録した場所を測定する為にGPS機能が付いていたり、カーナビゲーションと連動し駐車監視記録をパソコンではなく、ナビ本体で再生できるなど高機能なモデルも販売されています。
機能が追加されると配線方法も複雑になる場合が多いですが、ドライブレコーダーの配線は他の機器と比べると、とても簡略化されておりシンプルに接続する事が可能です。
GPSについては、レコーダー本体に内蔵された一体型の物が多くなっていますが、中にはレコーダーの小型化から分離した物もあり、配線も別に行わなければならないケースも存在します。
配線方法は、カーナビゲーションのGPSと同じくダッシュボード上に置くものが多く、ドライブレコーダーから天井・Aピラーを経由してダッシュボード上に設置します。
電源はドライブレコーダーから伝わっていますので、新たに確保し直す必要はありません。
カーナビゲーション用のGPSと距離が近いと誤作動を起こす可能性がある為、一定の距離を置いて設置すると良いでしょう。
ナビゲーション連動型の場合には、単体モデルと同じく電源を確保しダッシュボード・Aピラー・天井を経由して設置を行うまでの配線手順は同じですが、ナビとの連動を行う為の配線が必要です。
通常の連動型の場合、電源ケーブルにナビゲーション連動用のケーブルが分岐して装着されている為、ドライブレコーダーからナビゲーションへ接続するだけで配線は完了します。
ヴェルファイアの場合、ドライブレコーダーから出ているケーブルをAピラー・ダッシュボード・グローブBOX裏の順で経由してナビゲーション裏側のコネクターに接続します。
音声・映像用ケーブルも同様の手順で配線していきます。
ヴェルファイア ドライブレコーダー 配線|まとめ
今回は、ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着する際の配線ついて調べて来ましたが、昔の自動車用品と比べて配線方法が簡略化されている為か、DIYで取り付けている方が多い印象を持ちました。
それだけドライブレコーダーが普及していると言う証でもあります。
配線については工夫をされている方が多く、ヴェルファイアのラグジュアリー感を損なわない為の配線方法が多くあるようです。
カーナビゲーションの配線よりもシンプルになっている事から、今後ヴェルファイアにドライブレコーダーを装着しようと考えている方は、DIYで挑戦してみるのも良いかも知れません。