ヴェルファイアのエンジンオイルのおすすめはどんな商品なのでしょうか?
ヴェルファイアのエンジンオイル交換をする際、何がおすすめなのか?何が良いのか?と悩んでいる方も多いと思います。
エンジンオイルの種類は粘度やグレードなど各ジャンルの車に合った物を選ぶ必要がありますが、カー用品店などで聞いてもおすすめの商品を教えてくれるだけで、具体的に何でおすすめなのかと言う事は殆ど説明してもらえません。
今回は、ヴェルファイアにおすすめのエンジンオイルについて、それぞれのメーカーの特徴や選ぶ基準などを中心に調べてみました。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|ベースオイルのグレードと純正オイル
エンジンオイルにはベースとなるオイルのグレードが設定されており、鉱物油<部分合成油<100%化学合成油の順でオイルのランクが上がっていきます。
まず鉱物油ですが、一般的なベースオイルに精製を殆ど加えないエンジンオイルで価格が安い事が特徴ですが、酸化しやすい事とエンジン内部の洗浄能力が低い事があり、使用に対してエンジンを傷める心配はありませんが、エンジン内部が汚れやすいオイルとなっています。
次に部分合成油ですが、こちらは鉱物油にエンジン部品の摩耗を抑えたり酸化防止の効果がある添加剤を混ぜた合成油で、鉱物油と比べオイルの寿命とエンジンの静粛性が高まったオイルとなっています。
最後は100%化学合成油ですが、こちらは部分合成油の添加剤などが入った部分のみのオイルで、高耐久性とエンジン部品の摩耗を抑える高品質なエンジンオイルとなっており、価格もこの3種類の中で1番高価なオイルとなっています。
ヴェルファイアに標準で使用されているオイルは「トヨタ純正 キャッスルモーターオイル」と言うエンジンオイルで、こちらは鉱物油となっています。
オイル自体は純正品なので安心感などがありますが、静粛性やパワーアップなどを求める方はこのオイルを基準に好みのオイルに交換をします。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|2.5L車とハイブリッド車におすすめのオイル
ヴェルファイアの2.5Lガソリン車とハイブリッド車には、0w-20と言うオイルの中でも粘度の低いエンジンオイルを推奨としています。
これはオイルの粘度が低い事によって低速走行でも、エンジンに負荷が掛からないようにしている為で、最近の省燃費車の大半はこの粘度のエンジンオイルを推奨しています。
オイルの粘度が低い分、アクセルを多く踏まなくてもエンジンが回る為、燃費が上がると言われています。
ヴェルファイアは、20系・30系共に約1900kg~2000kgを超す車両重量となっていますので、基本的な燃費はあまり伸びない事が特徴です。
少しでも燃費の向上を望んでいる方は、こちらの省燃費オイルを選ぶと良いでしょう。
また、部分合成油や100%化学合成油にする事でオイルの交換サイクルを減らし、静かなエンジン音で運転する事も可能です。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|3.5L車におすすめのオイル
ヴェルファイアには20系・30系の両方でエンジンを3.5Lにアップグレードさせた車両が存在します。
2.5Lエンジン車から比べると1Lもエンジンの容量が大きい為、その分パワーもアップしています。
ヴェルファイアの3.5L車に標準で使用されているオイルの粘度は、2.5L車とハイブリッド車よりも若干粘度の高い5w-30と言うエンジンオイルが推奨品として使われています。
これは、2.5L車やハイブリッド車よりも高回転型のエンジンを採用している為で、粘度の低いオイルを使用しているとエンジンに焼き付いてしまう可能性がある為です。
これを防止し、エンジン性能を活かす為に5w-30と言うオイルが使用されているのです。
交換の際もこの粘度の物を最低基準として選んで下さい。
V6エンジンを採用している為、エンジンの振動は2.5Lエンジンよりも静かですがエンジン内部品の摩耗を抑える為にも、100%化学合成油などの高機能オイルを選ぶ事をおすすめします。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|用途別のおすすめオイル
ヴェルファイアの推奨となっている0w-20や5w-30と言うエンジンオイル粘度は、あくまでもこの粘度のオイルを使って欲しいと言う基準であって、必ずしもこの推奨オイル粘度に従う必要はありません。
3.5Lエンジンはオイルの焼き付き防止の為、これ以上粘度の低いエンジンオイルは使用できませんが、オイル粘度を高くする事は可能です。
また、普段の車の使用用途によってもオイル粘度を変える事が必要となってくる場合があります。
2.5Lエンジンの場合、前述した通り街中などでの低速~中速走行が多い場合にはオイル粘度が低く、少ないアクセルの踏み込みでもエンジンを動かす事のできる0w-20のエンジンオイルで十分ですが、高速道路などの走行が多い場合はパワーを引き出す事のできる3.5Lエンジンと同じ5w-30のオイルを選んだ方がエンジンへの負担も少なくなります。
粘度が高くなる分、アクセルを踏む量が多くなる為に低速での燃費は下がってしまいますが、ここは仕方のない事です。
また、走行距離が増えエンジン内部のシリンダー部が摩耗してきてしまった場合、エンジンの振動が大きくなる事があります。
この様な場合には、推奨粘度よりも若干高めのオイルを選ぶ事で、オイル自身がクッションの様な役割を果たし振動を抑えてくれる効果がある事から用途や環境に応じたオイル選びも必要となってきます。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|各オイルメーカーの特徴
ヴェルファイアにおすすめのエンジンオイルは、複数ありますがここでは特におすすめのエンジンオイルと、そのメーカーの特徴について紹介していきます。
1つ目のおすすめエンジンオイルは「Mobil・Mobil 1モービル・モービルワン」です。
世界的にも有名なモービル社から販売されているオイルで、100%化学合成油、静粛・耐久性に優れ、エンジン内の洗浄性にも優れたエンジンオイルです。
添加剤の効果もあり、オイルに汚れが発生しても高い静粛性を保つ事が特徴です。ヴェルファイアに推奨されている0w-20・5w-30も設定されています。
2つ目のおすすめエンジンオイルは「AAA EX power・DX power」です。
省燃費とパワーを考えたオイルメーカーで、強靱な油膜を形成しエンジン内部の保護にも強みを持ったオイルです。
EX・DX共に100%化学合成油、静粛性に優れており表示されている粘度よりも若干硬めになっている事が特徴ですが、テスト結果からも燃費の落ち込みは見られないという珍しいオイルとなっています。
EXは0w-20、DXは5w-30の設定となっています。
3つ目のおすすめエンジンオイルは「Castrol EDGE カストロール・エッジ」です。
カー用品店でも目にする事の多いエンジンオイルですが、最大の特徴はその安さです。
100%化学合成油にも関わらず他の同等品と比べても2~3割は安く販売されています。
静粛性や洗浄能力は高いのですが、耐久性が他の製品と比べてやや低く、添加物の効果が切れるとエンジンの振動が大きくなるため、短期間で交換する必要があるオイルです。
こま目に3000km~5000km程でヴェルファイアのエンジンオイルを交換する予定の方にはおすすめのエンジンオイルとなっています。
最後のおすすめエンジンオイルは「スピードマスター・CODE901、CODE705」です。
モータースポーツへのエンジンオイル供給で有名なスピードマスター社から販売されているオイルで、CODE901は0w-20、CODE705は5w-30の設定となっており、どちらも100%化学合成油となっています。
CODE901は省燃費車オイルなのにも関わらず、スポーツライクにエンジンを動かせる事が特徴で、高速走行時にもパワー不足を感じさせる事がありません。
CODE705は粘度が若干高いのにも関わらず、スポーツ走行と省燃費を実現したオイルとなっており、ヴェルファイアにおすすめのエンジンオイルとなっています。
価格が少々高い事がネックですが、パワー・燃費・静粛・耐久性の全てを兼ね揃えたオイルですので、性能的には満足できるオイルだと思います。
ヴェルファイア エンジンオイル おすすめ|まとめ
今回は、ヴェルファイアにおすすめのエンジンオイルについて、それぞれのメーカーの特徴や選ぶ基準などを中心に調べてきましたが、ヴェルファイアは高級車と言う事もありエンジンオイルにこだわりを持つ方が多い様です。
消耗品ですので、安さを優先してこま目に変える方や、耐久性を重視して長いスパンで変えるなど様々なこだわりがある印象を受けました。
高価なオイルを入れたからと言ってヴェルファイアのパフォーマンスが劇的に上がると言う事ではありませんが静粛性や燃費、パワーなど違いは必ず実感ができると思いますので、幾つかのエンジンオイルを試し、好みに合ったエンジンオイルを選ぶと良いでしょう。