「プリウスのシフトレバーはわかりにくい」と感じた経験はありますか?
ハイブリッド車の代表格で、今では4代目となるトヨタのプリウスですが、新しいモデルがリリースされるたびに、トヨタの最新技術が投入され、低燃費性能は元より、快適で安全な走行を堪能できるようになっています。
しかし、そんなプリウスに対して「ある悩み」がつぶやかれているのを御存知でしょうか?
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|デザインの特徴
それは「プリウスのシフトレバーがわかりにくい」という悩みです。
AT車(オートマチック車)の典型的なシフトレバーは、P、R、N、D、Lが直線で並んでいます。
Pはパーキングで駐車するときのレバー、Rはバックで運転するときに使います。
Nはニュートラル、Dは直進、そして、Lはローを意味しています。
車によっては、直線的なシフトレバーが階段式になっており、誤操作を防止する役目もあります。
これに比べて、プリウスのシフトレバーは、わかりづらいデザインだという意見が多いのです。
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|直感的でないシフトレバー
はじめてプリウスのシフトレバーを見た人は、直感的にわかりづらいと感じる方が多いようです。
まず、Pレンジはレバー内に設定がなく、レバー近くにPボタンとして配置されています。
肝心の各レンジの配置についてですが、バックするときのRレンジは一旦、レバーを右に寄せてから上に入れます。
ニュートラルのNは右に寄せたままで、直進するときのDレンジは右に止せてから下に入れるようにします。
これだけでも、慣れるまでは意識してレバー操作をする必要があるでしょう。
しかし、最も注意が必要なのは「Bレンジ」です。
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|Bレンジとは?
Bレンジとは、一体何でしょうか?
結論から申し上げると、Bレンジとはエンジンブレーキを効かせて走るときに利用するLレンジを意味します。
レバーの入れ方は、ただ下方に入れるだけです。
このBレンジもプリウスのシフトレバーを分かりにくくしてしまっている要因の一つでしょう。
Bレンジは、ブレーキのことを意味していますが、人によっては「バック」のBだと勘違いしてしまうので注意が必要です。
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|Bレンジの勘違い
Bレンジも、Lと同じようにエンジンブレーキを効かせて走るので、坂道を下るときに利用します。
ただ、プリウスで坂道を下るときに利用するBレンジは、本当の意味では少し違うのです。
プリウスは、減速時のエネルギーを電気に変換してバッテリーに蓄積しています。
フットブレーキによる軽いブレーキングでは、電気を回収するモーターの抵抗で減速をしていきます。
つまり、フットブレーキを軽く踏んだ状態では、ブレーキパッドは全く使われていません。
通常の状態であれば、モーターの抵抗がエンジンブレーキとなっているので、シフトレバーのBレンジを使うことはないわけです。
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|正しいBレンジの使い方
正しいBレンジの使い方は、バッテリーが満充電になったときに利用することです。
バッテリーが満充電になると、モーターの抵抗がなくなり、ブレーキングが効かなくなるため、この状態で坂道を下るときに利用するのです。
また、Bレンジは誤動作にも注意しなければなりません。
どうしても、直感的にB=ブレーキではなく、バックだと勘違いしてしまいがちです。
想定される状況としては、コンビニの駐車場などを出庫するときに、バックするつもりが直進してしまうというようなケースです。
このような勘違いが大きな事故に繋がってしまう可能性があるため、しっかりと正しい使い方を知っておく必要があります。
プリウスのシフトレバーがわかりにくい|しばらくは意識しながら運転する
プリウスのシフトレバーは、他の車種とは比べて独特なデザインなので、「使いにくい」「慣れない」と感じるドライバーも少なくないでしょう。
そのため、慣れるまではシフトレバーを意識しながら操作することが大切です。
ハイブリッド車はガソリン車とは異なるメカニズムであることを考えると、運転操作そのものも、従来の車とは別物だと考えておいた方がよいかもしれません。