NBOXのオイルを交換したいのだけれども、どのオイルがおすすめなのか、何が良いのかと悩んでいる方も多いと思います。
NBOXに搭載されているエンジンは自然吸気エンジンですので同じ車種のターボモデルであるNBOXターボと比べるとエンジンオイルの寿命は長くなりますが、エコカーだけにできる限り長所を活かし低燃費を維持したままエンジンへの負担が少ないエンジンオイルを選んであげたいところです。
そこで今回は、ホンダ・NBOXとエンジンオイルについて、適切なオイル交換の頻度やおすすめのエンジンオイルなどを中心に解説していきます。
NBOXのオイルおすすめ|エンジンオイルの選び方
NBOXのエンジンに使用されているエンジンオイルは、0W-20と言うメーカー推奨粘度のオイルが納車時には必ず注入されています。
この0W-20と言うエンジンオイルは、粘度が非常に軟らかくエンジンへの抵抗が少ないため、アクセル量が少量でも快適にエンジンを動かす事が可能なオイルとなっており、俗にエコカーオイルと呼ばれています。
アクセルを踏む量が少なくても快適にエンジンが動くと言う事は、それだけ使用するガソリンの量が少なくて済むと言う事でもあるため燃費が向上すると仕組みになっており、NBOXの燃費を維持しエンジンのパフォーマンスを活かすにはこの0W-20と言う粘度のエンジンオイルを選ぶのが最適な選択となります。
最近ではさらにエコ性能を追求した0W-16などの超低燃費オイルなども販売されていますが、このオイルを燃費向上目的でNBOXに入れてしまうと、エンジン内部に焼き付きが起こり火災などを引き起こす恐れがあるため、0W-20よりも粘度の軟らかいエンジンオイルを選んではいけません。
NBOXのオイルおすすめ|オイル交換の頻度はどのくらい?
オイル交換の頻度は、様々な意見があり実際にはどの頻度で交換を行った方が良いのか悩む方も多いと思いますがNBOXをはじめとする自然吸気エンジン搭載車の場合には、5000km~7000kmまたは6ヶ月程度でのオイル交換が推奨されており、どちらか先に訪れたほうが交換の目安となっています。
自然吸気エンジンはターボエンジンの様に高温状態になることや高回転でエンジンを回す機会が少ないためにオイルの劣化が遅くターボエンジンよりも長持ちするため走行距離が長めに設定されています。
しかし、例外として1回の走行距離が5km未満の短距離走行を行う機会が多い車両については、エンジンオイルやエンジン内に発生する極微量の水分を走行中に蒸発させることができず、残った水分の影響で酸化が早まりオイルを交換しなくてはならない場合も出てくるため、オイルの酸化を防ぐためにも週に1度は10km以上の走行や高速走行を行うとオイルを長持ちさせる事ができるでしょう。
NBOXのオイルおすすめ|オイル交換の量はどのくらい?
一般的な普通自動車のエンジンオイル量は1000~1500ccのエンジンで4L~5L程、2000~3000cc以上のエンジンで6L~7L程が平均的な量となりますが、NBOXの場合にはどのくらいの量が必要なのでしょうか。
軽自動車であるNBOXのエンジンは660cc(658cc)で、エンジンオイルを交換する場合には2.4Lのオイルが必要となり、エレメントと呼ばれるオイルフィルターを同時に交換した場合には、フィルターがオイルを吸う量も加味して全部で2.8Lのエンジンオイルが必要となります。
一般的なカー用品店で販売されている標準的なオイルは、1缶4L入りの物が多くNBOXのオイル交換を行う場合には1L以上廃油処分を行わなければならないため、1Lオイルを数本とオイル添加剤で規定量をみたすか、量り売りやボトルキープなど適量を購入する事で無駄を省くことができます。
NBOXのオイルおすすめ|推奨粘度以外のオイルを入れても平気?
燃費の良さと使い勝手が良い事から、街乗りなどでも人気となっているNBOXですが、メーカーが推奨している粘度以外のオイルを入れても大丈夫なのでしょうか。
結論から先に言ってしまうとNBOXの推奨オイル粘度である0W-20から大きく異なる粘度の物を選ばなければ、基本的には特に問題ありません。
一般的に0W-20の次に硬いと言われる5W-30と言う粘度のオイルは、高回転型ターボエンジンを搭載するNBOXターボの推奨エンジンオイルにも指定されており、自然吸気エンジンを搭載するNBOXでも高速走行や長距離走行が多い場合にはこちらの少々硬いエンジンオイルの方が向いている場合があります。
0W-20と言うオイルは非常に粘度が軟らかくエンジンを高回転で回し続けると焼き付きを起こしてしまうこともあるため、高速走行が多くエンジンへの負担を考えた場合には5W-30のオイルを選択する事も1つの手段と言えますが、粘度が硬いと言うことはそれだけエンジンを動かすときの抵抗が増えると言う事でもあり、アクセル量を増やさなくてはならず燃費が低下するため、街乗りが多い場合や燃費を重視する場合にはメーカー推奨粘度である0W-20のオイルを使用すると良いでしょう。
NBOXのオイルおすすめ|NBOXにおすすめのエンジンオイル
エンジンオイルは種類が多く各メーカーごとに特徴が異なりますが、ここではNBOXにおすすめのオイルやユーザー評価の高いオイルを幾つか紹介していきます。
1つ目のNBOXにおすすめのエンジンオイルは「Honda 純正 ULTRA LEO」です。
こちらはホンダディーラー純正のエンジンオイルとなっており、ディーラーの他に大型カー用品店でも取り扱われています。
純正オイルは耐久性や添加物の有無など癖が少なく、最近では市販品と同様に全化合油になるなどグレードの高いオイルとなっており販売店のお墨付きオイルと言うことで安心感から選ぶユーザーが多いオイルでもあります。
また、ディーラーなどでオイル交換を行う場合、量り売り或いはボトルキープという形で購入出来るため、4L缶のオイルを購入し残りを廃油として捨てるなど無駄が少ない事も特徴です。
2つ目 のNBOXにおすすめのエンジンオイルは「AAA EX hybrid」です。
このオイルはモーターオイルを専門に製造するトリプルエーから販売されているエンジンオイルで、省燃費性能と低粘度であるにも関わらず運動性の向上に重点を置いた0W-20の全化合油エコオイルとなっています。
また、特殊添加剤が予め配合されておりエンジンパワーを引き出すと共に静粛性にも優れていることが特徴です。
3つ目のNBOXにおすすめのエンジンオイルは「モービル1」シリーズです。
カー用品店でも目にする機会が多い、世界的オイルメーカーのモービルから販売されているエンジンオイルで高品質と高耐久性を兼ね備えた全化合油です。容量のラインナップも豊富で1L・3L入りの物も販売されており、オイル交換量が2.4L~2.8LのNBOXには最適な量のエンジンオイルとなっています。
値段は少々高めですが、静粛性や耐久性が高いことや低燃費を実現できることから多くのユーザーに評価されています。
NBOXのオイルおすすめ|まとめ
今回は、ホンダ・NBOXとエンジンオイルについて、適切なオイル交換の頻度やおすすめのエンジンオイルなどを中心に解説してきましたが、NBOXの長所である燃費を維持する為には0W-20と言う低粘度のエンジンオイルが最も効果的であることが分かります。
しかしながら、長距離走行や高速走行が多い場合にはやや粘度の硬い5W-30などのオイルを使用する事でエンジンへの負担を軽減しエンジンを長持ちさせる事ができるため、街乗りなどの燃費重視や高速走行の有無など使用状況に応じてオイルを選択すると良いでしょう。