NBOXの自動運転機能について解説をします。
NBOXの自動で運転をサポートしてくれる機能とはどのようなものなのでしょうか?NBOXは、2017年-2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤー、スモールモビリティ部門を受賞し、販売も好調な人気の車種です。
2017年の秋にフルモデルチェンジが行われ、安全運転支援システムの「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が標準装備されることになりました。
これまでは、特定の車種のオプションとして設定されていましたが、このモデルチェンジにより、ホンダ車で初めて標準装備されることになりました。
今回はこの機能についてまとめてみました。
NBOXの安全運転支援システム、正確には自動運転機能システムではない?
NBOXに搭載されている「Honda SENSING(ホンダセンシング)」とは、間違えやすいですが、自動運転機能システムのことではありません。
安全な運転が可能になるように自動的にサポートしてくれる安全運転支援システムになります。
2014年に本田技研工業により発表されたものです。
具体的には、車体に取り付けられた高精度の「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」で歩行者や車を察知して、事故を防ぎ、運転を楽にしてくれます。
その機能は、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や、LKAS(車線維持支援システム)といった高度な機能を誇るものをはじめとして10種類にも及びます。
NBOXの自動で安全運転をサポートしてくれるシステム「Honda SENSING」機能の1つACCとは?
ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)とは、運転時に適切な車間距離を保つことをサポートしてくれるものです。
あらかじめ設定した速度の範囲で、車が自動的に加速したり減速したりします。
それによって前を走る車と適切な車間距離を保つことができるので、ドライバーの負担を減らしてくれます。
この機能があると特に助かるのが、高速道路を運転する時です。
ACCが搭載されていれば、まず予め設定した速度を保って走行してくれます。
そして、前を走る車に近づいたら、ミリ波レーダーと単眼カメラで前の車との距離や速度の差をすぐに測定し、自動的に加速か減速をしてくれます。
また、他の車が割り込んできた場合は自動的にその車に合わせて走行してくれますし、前の車が車線変更などでいなくなった場合は、設定速度まで自動的に加速してくれます。
さらに、渋滞で、停止と発進を繰り返す時には、前の車が停止をしたら自動的に停止し、前の車が走り出したら、スイッチ操作かアクセルを踏めば、前の車について走行を再開してくれます。
NBOXの自動で安全運転をサポートしてくれる「Honda SENSING」機能の1つLKASとは?
「Honda SENSING」の機能の1つLKASは、車線維持を支援してくれるシステムとなっています。
高速道路を走る場合など、車線の中央付近を安定して走ることができるようにサポートしてくれるものです。
車に搭載されている単眼カメラで車線(実線や破線)を検知して、車が車線の中央のポジションを保って走ることができるように、ステアリング操作をサポートしてくれます。
もしも、車線をはみ出してしまいそうになった時には、ステアリングが振動してドライバーに警告を促してくれます。
さらに車線の中央付近に戻ることができるように、ステアリング操作のサポートまでしてくれるのです。
NBOXの自動で安全運転をサポートしてくれるシステム「Honda SENSING」その他の8個の機能とは?
「Honda SENSING」には、ACCやLKASの他に8種類の機能があります。
まず、車や人との衝突事故を防ぐ「CMBS(CMBS)」です。
歩行者や前の車と衝突するおそれがある場合、その接近している距離によって警告音がなったり、自動的にブレーキがかかります。
2つ目が「歩行者事故軽減ステアリング」です。
歩道などを歩く歩行者と衝突するおそれがある場合、警告や車道方向へのステアリング操作のサポートをしてくれます。
3つ目が「先行者発進お知らせ機能」です。
信号待ちなどで止まっている時に、前の車が発進したことを音などで教えてくれます。
4つ目が「後方誤発進抑制機能」です。
車の後ろの人や物に気づかず、ドライバーがアクセルペダルを踏んでしまっても、人や物を検知して急な発進を抑えてくれます。
5つ目が「後発進抑制機能」です。
先ほどの機能は後ろの物に対してでしたが、この機能は、前方の物を検知して急な発進を抑えてくれます。前の車とぶつかりそうな時に役立つ機能です。
6つ目が「路外逸脱抑制機能」です。
車がうっかり車線からはみ出しそうになった場合、警告してくれたり、車線内に戻れるようにステアリング操作をサポートしてくれます。
7つ目が「標識認識機能」です。道路標識を車のメーター内に表示してくれる機能です。
8つ目が「オートハイビーム機能」で、夜間走行時にハイビームとロービームを自動で切り替えてくれます。
うっかり切り替え忘れていたということがなくなる嬉しい機能です。
NBOXの自動で安全運転をサポートしてくれるシステム「Honda SENSING」利用者の声は?
実際に、NBOXを購入して運転している方の「Honda SENSING」の感想はどのようなものなのでしょうか?まず、ACCやLKASを使うと高速道路での走行がとても楽で、運転による疲れが少なかったという感想がいくつもありました。
操作も、ボタンを押すだけでできるので簡単で良いようです。
また、横風が強い高速道路を運転する時に、LKASがあることで風に振られても車線の中央を走行できるようにサポートしてくれるので楽だったという感想もありました。
このように、実際使用している人の感想は、概ね、運転(特に高速道路)が楽になったというものが多いですが、問題店を感じたという感想もありました。
例えば、合流地点でACCを使っていると、合流してくる車と速度が合わなくて危険な場合がある、急な割込みへは対応が遅れる、といった感想がありました。
参照:http://review.kakaku.com/review/K0000319117/
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000992997/SortID=21467070/
NBOXの自動で安全運転をサポートしてくれるシステム「Honda SENSING」まとめ
軽自動車でこれだけの機能の安全運転支援システムが備わっているというのは、NBOXの大きな強みのようです。
合流地点での使用法など、使用する上で注意すべきところもあるようですが、システムをしっかり理解した上で上手く活用すれば、普段の運転をもっと楽にすることができると思います。
利用者の声にもありましたが、試乗して使い勝手を試してみるのが良いようですので、実際にその機能を体験してみて、購入を検討してみてくださいね。