プリウス18インチホイール「ツライチ」と「オフセット」の関係について解説していきます。
人気のハイブリットカーとして代表格のプリウス。
様々な年代の方に大人気の車種になりますが、実はカスタムカーとしても定評のある車です。
併せて多くのカスタムパーツが展開されており、エアロパーツやアルミホイール、さらにはツライチやローダウンなど、スポーティー感抜群のカスタマイズされた車も見かけます。
そこで今回は、ドレスアップの定番ともいえる、プリウスの18インチホイールオフセットとツライチの関係についてまとめてみました。
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:それぞれの意味
現行モデルのツーリングセレクションにおけるタイヤサイズは、215/45R17と大口径のタイヤとなっています。
したがってカスタマイズする上では18インチへインチアップする方が非常に多いです。
そしてインチアップする上で欠かす事の出来ないセッティングがツライチとオフセットになってきます。
ツライチとは、「面一」と書く文字のとおり、ホイールの面をフェンダー部分ギリギリまで外側に押し出すことになります。 |
通常であれば、フェンダーに対してタイヤは内側に入り込んでいますので、どうしても野暮ったく見えてしまいます。
しかしツライチを行う事で、ボディーとタイヤの一体感が生まれ、見た目のデザインが美しくなりますので、この手法はカスタマイズする上でポイントとなってくるのです。
オフセットとは、ホイールの中心と取り付け面(ディスク部)との距離の事を示し、タイヤがボディーの外にはみ出したり、内側に干渉したりしないようにする為の調節になります。 |
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:注意点
プリウスの18インチホイールを採用したカスタマイズをを行う際には、いくつかのポイントがあります。
ツライチを行う上では、単にリム幅を広げただけでは様々な弊害が出てしまう事がありますので注意が必要です。
リム幅を伸ばし過ぎてしまうと、
- 車検に通らなかったりフェンダーに干渉してしまう
- 見かけ上良くても走行時にサスペンションの動きでフェンダーが傷ついてしまう
など、危険を伴ってしまう恐れがあります。
また、ホイールを交換する際には、オフセットの適正な値を把握しておく事も重要です。
オフセット値は、ホイールによって異なりますので、オフセット値が適正な範囲に合わなければ基本的に取り付けは不可能。
ホイールと自動車本体のハブの位置を無理やり合わせて取り付ける事ができたとしても、安全性の保障ができません。
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:基本情報
プリウスの18インチツライチを目指す場合に、オフセットは重要な設定になってきます。
ちなみに、オフセットは旧呼び名になり、現在では
- プラスオフセットの事を「インセット」
- ゼロオフセットの事を「ゼロセット」
- マイナスオフセットの事を「アウトセット」
といった名称で呼ばれており、数値を表すオフセット量(1ミリ刻み)が用いられています。
そしてこの数値が
- プラスになる事を「インセット」
ホイールは車体外側方向へ飛び出す事になります。
- マイナスになる事を「アウトセット」
ホイールは車体内側方向へ引っ込んでいきます。
また、表記に関しては従来の表記で
- オフセット+10→【インセット10】
- オフセット±0 →【ゼロセット】
- オフセット-10 →【アウトセット10】
といった表し方になっています。
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:計算法
プリウスの18インチタイヤにおいて、理想のツライチとオフセットを行うにあたり、まずはホイールのJ数(太さ)とオフセットを把握しておく事が大切です。
ホイールのサイズの確認としては、
例えば2017年式1.8・A ツーリングセレクションの場合であれば、ホイールサイズは17×7.0 +50といった表記があります。
この場合、17インチの太さは7.0Jとなり、オフセット値は+50という事になります。 |
オフセット値に関しては、下げるほどホイールが外側方向に移動していきますので、数値が1下がるとホイールは1ミリ外側方向に出てくる事になります。
したがって、50ミリ外側に出す事ができればツライチになるという計算になります。
そしてこの50ミリを動かす為には、J数とインセットおよびアウトセットの数値を調整する事でツライチに近づいていく事になります。
なお、これは1J=25.4ミリと決まっています。
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:進め方
プリウスで18インチツライチを実現する為には、車高の高さなども関係してきます。
タイヤやホイールを選ぶ前に、まずは車高をどのくらい上げるか下げるのかを検討しておきます。
車高が決まれば、次にタイヤ装着時や走行時におけるは干渉などの確認です。
少しでも干渉してしまう様であれば爪切りや爪折りなどのフェンダー加工が必要となってきます。
後は、ツライチオフセットの計算をもとにタイヤのインチやリム幅を確認しながら、使用可能なタイヤかどうか確認していきます。
なお、実際に履き替える際には、決して計算値だけによる選定は行わない様にしましょう。
あくまで、フェンダーとの隙間やブレーキローター、サスペンションとの間隔といったものは車種により異なりますので、必ず実際に装着して試したりするなどしてから交換することが大切になります。
プリウス18インチ「ツライチ」と「オフセット」の関係:バランスが重要
プリウスの18インチツライチオフセットでは
- バランスの良さ
- 見た目の美しさ
が最も大切です。
極端に車高が低かったり、タイヤのサイズが極端に異なっているのは、見た目にも影響をおよぼし、さらには走行に支障をきたす恐れがありますので注意が必要です。
また、オフセット計算においてはタイヤメーカーや専門業者に任せた方が確実性が高いですので、このあたりは信頼おける業者に依頼した方が得策でもあります。