WAKEとNBOXの乗り心地の比較をします。
本田技研のN-BOXは日本一売れている軽自動車ですが、このトールワゴンと言われる分野の中でライバルと言われているのがダイハツのウェイクです。
車格を見た場合、ウェイクの方が車高では上回る物のその他のサイズはほぼ互角です。
しかし、売れ行きの面ではN-BOXに大きく水を開けられております。
そこで、この両車の乗り心地や運転性能、更に快適性能等にどの様な違いが有るのかを比較してみましょう。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|居住性はほぼ互角ですが車高の高いwakeが若干有利
ウェイクとN-BOXの居住性を比較した場合、両車とも居住空間の広さは国産の軽自動車の中でもトップクラスの広さが確保されており、170cmの大人が4名で乗車しても窮屈さを感じる事は有りません。
車内の広さを比較して見ると、ウェイクの全長が2,205mmで有るのに対し、N-BOXの全長は2,240mm、車内の幅はウェイクが1,345mmに対しN-BOXが1,350mmとなっており、ほぼ同じサイズである事が判ります。
この事から、特に後部座席の間隔は大人でも十分な広さが確保されており、前席との間隔は握りこぶし4個分となっております。
室内の広さを比較した場合、ウェイクとN-BOXに差が有るのは天井までの高さです。
N-BOXの高さが1,400mmであるのに対しウェイクは1,455mmとおよそ50mmウェイクの方が高くなっております。
その為、天井までの高さが確保されているウェイクの方が圧迫感を感じ難いと言えます。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|走行性能
ウェイクとN-BOXを乗り心地を比較する場合、その走行性能の違いも理解しておきましょう。
ウェイクとN-BOXには両車ともノーマルエンジンとターボが用意されております。
エンジンのパワーを比較した場合、ノーマルエンジンのN-BOXは最高出力が「58PS(7,300rpm)」最大トルクは「6.6kg-m(4,700rpm)」です。
一方、ウェイクは「52PS(6,800rpm)」「6.1kg-m(5,200rpm)」になっております。
しかし、この両車の違いはその車両重量に有り、N-BOXの950kgに対しウェイクは1,000kgになっております。
この事から車両重量の軽いN-BOXの方が走行性能が上回ります。
一方、ターボ車の場合にはN-BOXの「64PS(6,000rpm)」「10.6kg-m(2,600rpm)」に対し、ウェイクも「64PS(6,400rpm)」「9.4kg-m(3,200rpm)」のパワーを持っている為、両車とも一般的な街中走行は勿論、山道等でもパワー不足を感じる事は有りません。
又、ウェイクの場合に走行性能に影響を与える車高の高さですが、1,800mmを超える車高でありながらカーブ等での車体の挙動変化も少なく高い走行性能が確保されております。
一方のN-BOXは、カーブ等でのハンドル操作に対する追従性が若干劣り、カーブでは車体が外側に膨らんで行く傾向が見られますが、通常の使用ではほとんど問題の無いレベルに仕上がっております。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|シートアレンジによる使い勝手
ウェイクとN-BOXの乗り心地比較では、シートアレンジ等による使い勝手にもそれぞれの特徴が有ります。
先ず両車のシートアレンジで大きく差が有るのは、シートアクションの方法とラゲージスペースの大きさです。
ラゲージスペースを作る為のシートアクションは、ウェイクの場合は後部座席のヘッドレストを取り外しシート座面を持ちあげ、その中に背もたれを倒し込む方法が取られております。
又、ウェイクの場合には、助手席のシートを前に倒し跳ね上げる事も可能ですので、例えば長い荷物を積み込む事も可能となっております。
一方のN-BOXは、ヘッドレストを取り外す事無く背もたれを前に倒すだけでラゲージスペースを作り出す事が出来ます。
又、前に倒した背もたれをシートを更に前に跳ね上げる事が出来る為、大きなラゲージスペースを確保する事が出来ます。
この様に両車ともシートアクションによって大きなラゲージスペースを確保する事が出来ますが、シートアクション違いに好みが分かれる所です。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|インテリア
ウェイクとN-BOXの乗り心地を比較する際、車内のインテリアや装備の面での充実も気になる所です。
この両車の特徴として大きく差が有るのが車内の収納の装備です。
ウェイクの場合には、運転席周りのインパネの両側に有るカップホルダーやグローブボックス上のトレイの設置、更に助手席の下にも大型のアンダーボックスが設置される等、明らかにウェイクの収納BOXの方が充実していると言えます。
この違いはウェイクのオーナーがアウトドア等に使用する事が意識した作りとなっている為です。
一方、メーター周り等の作りは両車とも同じ様な作りとなっておりますが、N-BOXの方が、メーターのサイズや文字盤が大きい作りになっている為、視認性の良さを感じられます。
又、N-BOXのハンドルはアジャスター付きである為、車への乗り降りや運転手の体格に合わせ易い作りになっておます。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|安全性能
ウェイクとN-BOXの乗り心地で比較しておきたいのが、現在では多くの車に導入されている安全装備です。
安全装備は、N-BOXでは「HondaSENSING」ウェイクには「安全向上スマートアシストⅢ」装備されます。
その為、両車とも安全面の装備としては納得の行く仕上がりになっております。
主な装備の内容としては、N-BOXのHondaSENSINGが、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリングや路外逸脱抑制機能等を装備しております。
一方、ウェイクの安全スマートアシストⅢでは、歩行者対応衝突回避ブレーキ機能が追加された事によって、従来の安全スマートアシストⅡをより進化させた形になっております。
勿論、それ以外にも車線逸脱警報機能や先行車発進お知らせ機能等、HondaSENSINGに劣らない安全装備を実現しております。
この事から、両車とも安全装備の面では遜色が無く、どなたでも安心して車を運転する事が可能であると言えます。
WAKEとNBOXの乗り心地比較|まとめ
ウェイクとN-BOXは、同じ「トールワゴン型軽自動車」として比較の対象になり易い車です。
そんな両車の乗り心地を比較した場合には、それぞれの車の持つ特徴を理解する事が大切です。
両車の居住スペースはほぼ互角のサイズである事から、大きく違いを感じる事は有りませんが天井迄の高さが高いウェイクに歩が有ります。
又、走行性能は車の車重が軽い分N-BOXに歩が有りますが、ターボ車の場合にはその差はほとんど気になりません。
又、シートアレンジの自由度やインテリア、更に安全装備の面でも両車には余り差が見られない事が判ります。
この事から、N-BOXのユーザーはウェイクとの比較を気にする事無く、ご自身のN-BOXの良さを理解し、自分の生活スタイルに有った使い方をする事が大切です。