ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備について見ていきたいと思います。
2013年にフルモデルチェンジを行い、待望の復活を遂げた60系ハリアーですが2017年のビッグマイナーチェンジまでの間、前期モデルの最上級グレードとして販売されていたのが「ハリアー・プレミアムアドバンスドパッケージ」です。
こちらのモデルは上級グレードのハリアー・プレミアムをベースに最新の装備品をプラスしたモデルですが、今回はプレミアムとの違いやプレミアムアドバンスドパッケージならではの標準装備品について調べてみました。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|安全装備について1
ハリアー・プレミアムアドバンスドパッケージは、プレミアムに搭載されている装備品をさらにグレードアップした物や最新の技術を投入した装備が搭載されていますが、その中の1つにクルーズコントロールがあります。
プレミアムにも装備されているクルーズコントロールですが、こちらは他の車種に搭載されている物と同じ標準型のクルーズコントロールで、自動追従機能は搭載されていないモデルとなります。
プレミアムアドバンスドパッケージに標準装備されているクルーズコントロールは「「レーダークルーズコントロール」にグレードアップされており、前車との車両間隔が詰まり自動で減速した場合にも再度自動で元の設定スピードまで加速するなどの自動追従機能が追加されたクルーズコントロールとなっています。
この機能は、クラウンなどの高級車種にも搭載されている機能で、安全・快適性を求めるドライバーには嬉しい装備となっています。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|安全装備について2
60系ハリアーが登場した2013年辺りから、自動車による事故防止と事故の低減をテーマに各自動車メーカーが力を入れ始めたのがプリクラッシュと呼ばれる自動ブレーキや車線のはみ出しを検知するなどに代表される安全装備の充実です。
ハリアーの販売元であるトヨタ自動車ではTSS(トヨタ・セーフティー・センス)と呼ばれています。
このTSSは段階を置いて将来的にはリーズナブルな価格の車から高級車に至るまでの全ての車種に標準装備をすると宣言されましたが、残念ながら2013年発売の60系ハリアー前期モデルは、この宣言の前後に販売が開始されたため一部のモデルを除きこれらの安全装備は搭載されていません。
上級グレードであるプレミアム前期モデルでもこのプリクラッシュ機能はオプション選択となっています。
一方で、プレミアムアドバンスドパッケージには、レーダークルーズコントロールと同様に、安全装備であるプリクラッシュ機能が標準で装備されています。
このプリクラッシュは、ミリ波レーダーを使った自動ブレーキシステムで、自動車などの大型な物を検知する事に特化したシステムとなっており万が一の追突防止にも大いに役立つシステムとなっています。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|安全装備について3
60系ハリアーに限らず現行の道路交通法では規定の大きさを超える乗用車には補助ミラーの取り付けが義務付けられています。
また、ハリアーのようにボディーサイズが大きな車は特に後方や側面下部の死角が多く、それらが原因で事故やぶつけて傷を付けてしまうと言う事も少なくありません。
この様な場合に役立つのがサイドミラーの下に装備されている補助ミラーや後退時に後方を見渡す事ができるバックカメラの存在です。
プレミアムには標準でサイドミラーに補助ミラーが装備され、オプションとしてバックカメラを選択する事ができますが、プレミアムアドバンスドパッケージには、サイドミラーにカメラ、バックカメラには上から見下ろした様な感覚で後方を確認する事が出来るパノラミックビューモニターが標準で装備されています。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|その他にも充実した標準装備が
ハリアー・プレミアムアドバンスドパッケージには、その他にも快適性と安全性を考慮した装置が標準で装備されています。
代表的な物を挙げると「インテリジェント・クリアランスソナー」「ヒーター付きミラー」「Qi」などが挙げられます。
インテリジェント・クリアランスソナー
インテリジェント・クリアランスソナーは、シフトギア入れ間違いなどによる誤発信の抑制や、前後に衝突対象物がある場合ソナーによって対象物を検知し衝突を防ぐなど、昨今の社会問題となっている事故を未然に防ぐ事が出来るアシストシステムです。
ヒーター付きミラー
また、ヒーター付きミラーは雨や雪などの悪天候時走行で視界を妨げることなく運転する事ができ、トンネル内でのミラーの急な曇りを防止できる機能となっています。
Qi
Qiと言うのは、あまり聞き慣れない方も多いと思いますがQiと表示されている部分に対応したスマートフォンなどの機器を置くだけで、ケーブルを接続することなく充電を行う事が出来る装置のことです。
年々、搭載されている対応機器が増えてきている事もあり、Qi対応機器をお持ちの方には快適な装備の1つとなっています。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|充実した音響設備
ハリアー・プレミアムアドバンスドパッケージは、音響設備にもこだわったシステムを採用しています。
それはJBLプレミアムサウンドシステムです。
プレミアムやエレガンスグレードにはオプションとして装着する事ができますが、一番の下位グレードであるグランドにはオプションとしても装着する事が出来ません。
オプションで装着する場合、価格は約42万円とかなり高額なものとなっていますがプレミアムアドバンスドパッケージにはこのシステムが標準で装備されています。
8チャンネル分の高性能なアンプに加えて、さらに音の広がりを重視した合計11個のスピーカーから流れる音楽は、まるでライブ会場に居るかの様な臨場感を味わう事ができます。
音質の設定やスピーカー交換が出来ないと言ったデメリットもありますが、ハリアー専用にチュ-ニングされた音響は素晴らしいものがあります。
ハリアー プレミアムアドバンスドパッケージの標準装備|まとめ
価格はガソリン車で約370万円とプレミアムとの差は約60万円程ありますが、先進の装備と安全性・快適性を考慮すると先代である30系AIRSと似た様な装備の充実感があります。
残念ながら2017年のビッグマイナーチェンジによりプレミアムアドバンスドパッケージと言うグレード自体は廃止となってしまいましたが、60系後期モデルにはプレミアムアドバンスドパッケージに近いモデルのプログレスが設定されている為、後期モデルを検討する場合にはこちらのモデルを参考にすると良いでしょう。
マイナーチェンジをした事によって、前期モデルは値段が下がっている事から中古車でプログレスと同様の装備品を求める方は、プレミアムアドバンスドパッケージを選ぶと良いと思います。