デミオの残クレは本当にお得なのでしょうか?
最近よく聞く残クレという新しい車の購入方法ですが、一見するととてもお得な購入方法に見えます。
しかし、実は注意しなければいけないことやメリット・デメリットも存在します。
今回、デミオ購入時に本当に残クレを使ったほうが良いのか徹底検証します。
デミオの残クレとは?
残クレとは残価設定型ローンのことを言い、マツダでは「マツダスカイプラン」という名前で提供されています。
ローンを組むときにあらかじめ中古車相場をもとに予測された残価を設定しておき、全体価格からこの残価を引いた金額を支払うものです。
支払いは頭金のありなしやボーナス払いありなし、支払い期間も選べるなど柔軟に対応しています。
一見すると残価分支払いが減るのでお得にローンを組めるといった印象を持ちますね。
ここで注意しなければいけないことはスカイアクティブテクノロジーを搭載した車でないと適用されないということです。
デミオの残クレ終了後の選択肢
残クレでの支払い終了後には3つの選択肢があります。
1.新車に乗り換える
2.乗っていたデミオを販売店に返却する
3.残価を支払って車を買い取る
新車に乗り換える場合には乗っていたデミオの残価分を支払う必要がなく、また新たに購入した車の支払いが始まります。
つまり残価分が下取り価格になったものと同じことですね。
販売店に車を返却する場合にも残価は支払う必要がなく、残価分で買い取ってもらったことと同様になります。
残価を支払って車を買い取る場合には、残価を一括で支払うか再びローンを組んで支払うか選ぶことができます。
支払い終了後の選択肢が様々でいろいろな対応が検討できますね。
デミオの残クレのメリット
デミオの残クレのメリットは主に4つです。
1.毎月の支払い額が安い
残クレを利用して支払う金額は通常のローンより残価分だけ少ないので、同じ金利の場合には残クレのほうが毎月の支払い額が安くなります。
2.短期間で新車に乗り換えることができる
マツダの残クレは3・4・5・6年から契約期間を選ぶことができ、どれも比較的短期間で支払が終了します。
これらの期間で新車に乗り換える場合には残価分支払いを減らすことができるので総支払い額が通常ローンより安くなります。
新しいもの好きで短期間で新車に乗り換えたいかたには最適なプランです。
3.選択肢が多い
残クレでは支払い終了後に乗り換えか返却か買い取りから選ぶことができます。
通常のローンですと違う車に乗り換えるかそのまま乗り続けるかの選択肢しかないので幅が広がっています。
4.中古車相場に影響されない
残クレ契約時に契約終了時点での中古車市場の相場をもとに残価が計算され設定されます。
もしも契約終了時点で中古車相場が下落していても残価金額は保証されているので安心です。
デミオの残クレのデメリット
デミオを残クレで購入するデメリットは主に4つです。
1.走行距離に制限がある
残クレ契約時に走行距離の設定があり、それを超えると違約金が発生します。
1km当り5~15円ですが、例えば10,000kmオーバーすると50,000~150,000円もの違約金が発生します。
2.事故や改造に注意
車をぶつけたりこすったりして傷が残ると場合によっては減額されることがあります。
車内のタバコなどの臭いも同様です。
また、改造やドレスアップした場合には元に戻す必要があり、そのままだと引き取ってもらえません。
3.マツダ車で縛られる
残クレで新車に乗り換える場合、当然ですがマツダの車にしか乗り換えることができません。
尚且つ再び残クレを利用する場合にはスカイアクティブテクノロジー搭載車しか選ぶことができません。
4.総支払い額が高くなることがある
マツダの残クレでは実は残価にも金利がかかっています。
ですから支払い終了後にさらに残価分をローンで支払うことになると新たに金利がかかり、総支払い額が通常ローンより多くなります。
デミオを残クレで買っても良い人
デミオを残クレで買っても損をしない人は以下のような場合です。
1.短期間でマツダ車に乗り換える人
残クレ設定期間の3~6年でマツダの新車に乗り換えたい人は残クレを利用しても損になりません。
2.毎月の支払いを安くしたい人
単純に毎月の支払いを安くしたい人は残クレで購入すると残価分支払わなくて良いのでお得です。
ただし支払い終了後は残価分をローンで支払わないように注意してください。
3.走行距離が少ない人
あまり車に乗らず走行距離が少ない人は残クレ設定時の走行距離を超える心配がありません。
また、事故にあう確率も低くなるので、残クレ設定時の残価金額が維持されやすいです。
デミオが好きなら残クレもあり
デミオを残クレで購入するメリット・デメリットを中心にご説明しました。
デミオを含むマツダ車が好きで、短期間で新車に乗り換えたい場合には残クレを利用するのもありかと思います。
支払う金額が減りますし、短期間で新しい車を選ぶことができる楽しさがあります。
しかし残クレを使う際には年間走行距離に注意し、くれぐれも事故を起こさないようにご注意ください。