NBOXのパワーモードについて解説します。
ホンダの軽自動車NBOXは、従来のイグニッションキーによる操作からENGINE START/STOPスイッチへ切り替わっています。
スイッチボタンを押すごとに切り替わるモードのことをパワーモードとホンダでは呼んでいますが、最初にどのような役割を果たすのか知っておく必要があるわけです。
NBOXには3つのパワーモードがある
NBOXに採用されているENGINE START/STOPスイッチは、ボタンを押すごとに3つのパワーモードへ切り替わるように出来ています。
従来のイグニッションキーを用いたキー操作に慣れているドライバーにとっては、それぞれのポジションへどのような組み合わせで操作した時に切り替わるのか理解しておく必要があります。
なぜなら、シフトレバーがPモードに入っているかどうかにより、同じスイッチボタンを押した時に動作が変わるからです。
安全性を考慮した上でのENGINE START/STOPスイッチですが、イグニッションキーとは異なる操作性に慣れなければなりません。
NBOXのパワーモードで最も基本となるOFFモード
NBOXのパワーモードを理解する上で最も基本となるのが、OFFモードです。
hondaスマートキーが車内にある状態でOFFモードに入ると、スイッチが消灯してハンドルロックが有効になり、全ての電源がオフになります。
OFFモードになったことを確認してからhondaスマートキーを車外へ持ち出さなければ、スマートキー持ち出し警告音が響くことになるため、防犯対策にもなるわけです。
インジケーターがオフの状態になっていることを確認すれば、ENGINE START/STOPスイッチを再度押さなくてもOFFモードにあることを確認出来ます。
NBOXのパワーモードをアクセサリーモードにして出来ること
NBOXのパワーモードをアクセサリーモードにすると、オーディオ機器を動かせるイグニッションキー操作を行った時のアクセサリー状態と同じになります。
スイッチが赤色に点滅した上で、車内のオーディオシステムや電力を使ったシステムを動かすことが可能です。
ENGINE START/STOPスイッチを押す際には、ブレーキペダルを踏まずに押すことでパワーモードが切り替わることになるので、押しても切り替わらない場合にはブレーキペダルから足を離すと良いです。
また、セレクトレバーがPモードに入った状態でアクセサリーモードを続けていると、30分から60分程度で自動的にバッテリー保護のためOFFモードになります。
運転する時にNBOXのパワーモードをONモードにする
NBOXを運転する際には、パワーモードをアクセサリーモードにした状態から更にブレーキペダルを踏まずにENGINE START/STOPスイッチをもう1度押すと、ONモードに切り替わります。
全てのアクセサリーが使えるだけでなく、アクセルペダルを踏むことでエンジン始動を行えるわけです。
ONモードから更にENGINE START/STOPスイッチを押した時の挙動は、セレクトレバーがPモードに入っていればOFFモードへ遷移し、Pモード以外ならアクセサリーモードに入ります。
安全性を重視して走行中にENGINE START/STOPスイッチを押してもすぐにエンジンが切れることはありません。
パワー不足を感じたらNBOXのECONボタン解除してパワーモードにする
NBOXを運転中にパワー不足を感じた時には、ECONボタンを押して解除することでパワーモードに切り替わります。
hondaのパワーモードについては、走行中のみ省エネ運転モードを解除する時にパワーモードという言葉を使うので、ENGINE START/STOPスイッチの動作で使われる意味とは違う点に注意が必要です。
ECONボタンを押して解除した時には、アイドリングストップ機能もOFFになり省エネ性よりも登坂力といったパワーを重視したエンジン動作に切り替わります。
ONモードへ切り替えた時点で自動的にECONがONになっているので、ECONボタンは解除のために使われます。
NBOXのパワーモードは2つの意味がある
NBOXを乗りこなすためには、イグニッションキーが廃止されているためにENGINE START/STOPスイッチによりパワーモードを操作します。
パワーモード操作を覚える際に、走行中のみECON解除によるパワーモードという別の意味で使われている部分があるので、ENGINE START/STOPスイッチのパワーモードとは別に考える必要があるわけです。