ジュークの18インチタイヤの乗り心地を徹底解剖する。
一度見たら忘れられないような独特な風貌を持つ「日産ジューク」。
この車が属するカテゴリーはいわゆるコンパクトカーであるが、スポーツモデルである「NISMO」は、コンパクトカーとは思えないほど大きい18インチの大径タイヤを装着している。
ボディ補強や足回りのチューンがされているため標準車と比べて走行性能が変わっているが、今回はタイヤにのみ注目していく。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?|ジュークNISMOと標準グレードとの違いに注目!
まずはタイヤサイズに注目してみよう。
ジュークはグレード別で3種類のタイヤサイズが設定されている。
売れ筋グレードの15RXが標準で装着しているタイヤサイズは「205/60 R16」で、メーカーオプションで「215/55 R17」が設定されている。
それと比較して、今回注目するNISMOは「225/45 R18」と幅が広く扁平なタイヤを装着している。
標準サイズと比べると、2インチ(直径約5センチ)アップしており、幅が2センチも広い。
インチアップして幅が広いタイヤを装着する理由としては、走行性能を高めるためといったものがある。
一般的に、扁平率が高い(ゴムの部分が多い)タイヤだとふにゃふにゃとした乗り心地、逆に扁平率が低いとゴツゴツとした乗り心地になる。
その他の視点ではドレスアップ効果も見込まれている。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?NISMOの標準タイヤは?
ジュークNISMOが新車時に装着しているタイヤは、コンチネンタルの「コンチ スポーツコンタクト5」である。
皆さんはご存じかもしれないが、コンチネンタルはドイツのメーカーである。
中でもスポーツコンタクトはスポーツモデルに分類されており、メーカー公式HPでは「高性能車両、ラグジュアリー車両向けタイヤコーナリング時の安全性、卓越したグリップ力とハンドリング性、あらゆる天候下で優れた制動性を発揮、燃費の低減とロングライフを実現」との表記がされている。
このタイヤはモータースポーツで培われたノウハウが詰め込まれたNISMOグレードにピッタリのチョイスなのである。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?|コンチネンタルタイヤの乗り心地は?採用の背景は?
では、なぜこのジュークNISMOにコンチネンタルタイヤが採用されたのか。
実はこの車が開発された背景に答えがある。
この車が開発されたメインはヨーロッパ。
ヨーロッパの道路といえば言わずと知れた「石畳」。
この石畳の道や荒れた路面を軽快に走るために徹底的な走り込みが行われ、サスペンション等の足回り部品のセッティングがされていったなかで、コンチネンタル製のタイヤがベストマッチだったのである。
日本よりも厳しい条件下でセッティングされたこの車とタイヤは、日本国内での走行をするにあたり、非常にしなやかな動きと乗り心地を提供してくれる。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?|タイヤ交換の目安は?乗り味をマイルドに変える方法
愛着をもって長い期間、長い距離を走るとやって来るのがタイヤ交換の時期。
筆者はジュークNISMOを新車で購入し約3年間、約3万km乗った。
乗り方に差があるとは思うが、2万kmでタイヤの磨耗が目立ち、グリップ性能が落ちてきたので一度タイヤ交換をした。
そのときチョイスしたタイヤがブリジストンのREGNO。
言わずと知れたコンフォート重視のタイヤの最高峰である。
交換した際の印象としてはグリップ性能が若干落ちたがロードノイズが劇的に静かになり突き上げ感が減った。
タイヤ選択ひとつで乗り心地や静粛性が大幅に変わるので、こういった変更が楽しめるのも面白い。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?|スタッドレス化を考える。インチダウンで乗り心地が変わる?
降雪地域で考えなければいけないのがスタッドレスタイヤの選択。
夏タイヤと同じ18インチにするかインチダウンにするか、悩みどころである。
見た目重視であれば18インチでもいいかもしれないが、滑りにくさの点を考慮するとインチダウンが望ましい。
ジュークNISMOや4WDグレードの16GT FOURに関しては、ホイールによってはブレーキキャリパーが干渉するため16インチが装着できないので注意が必要だ。
17インチであれば問題なく装着できるだろう。
インチダウンする恩恵としては、接地面積が小さくなるので滑りにくくなることに加え、ゴムの面積が増えるので乗り心地がマイルドになることが挙げられる。
ジューク18インチタイヤの乗り心地は?|まとめ
ヨーロッパでその走りを磨かれたジュークNISMO。
それが装着する18インチタイヤに注目したが、タイヤ選択ひとつでその乗り心地が大きく変わる。
「お洒落は足元から」と言われるが、まさにその通りでタイヤにその人の個性が出る。
ハイグリップのスポーツタイヤを選ぶか、静粛性重視のコンフォートタイヤを選ぶかはオーナー次第。
自分の靴を履き替える感覚でタイヤ選びを楽しむのもいいかもしれない。