ハリアーエレガンスの標準装備は他のグレードとどう違うのでしょうか。ハリアーには、プログレス・プレミアム・エレガンスと3種類のグレードがあり、一番下位グレードに位置するのがエレガンスです。
60系ハリアーの前期型には最廉価グレードのグランドというグレードが設定されていましたが、マイナーチェンジと共にグランドはエレガンスと統合される事になりました。
下位グレードと言っても最低価格が約300万円もする車なので、一般的な車種よりも質の良い装備品が付いています。
下位グレードと他のグレードの標準装備の違いについて調べてみました。
ハリアーエレガンスの標準装備|タイヤのサイズが他のグレードと異なる
エレガンスのガソリン車とハイブリッド車に標準で装備されているタイヤのサイズは、225/65R17というサイズです。
乗り心地重視のタイヤサイズ
他のグレードと比べるとワンサイズ小さくなっている事が特徴です。
これは、乗り心地を重視したタイヤサイズとなっておりタイヤの厚みが多い分、ロードノイズや路面の突き上げを緩和してくれる作用があります。
また、ホイールのデザインも他のグレードと異なっており2代目ハリアーである30系のデザインに似ています。
エレガンスターボ車のタイヤ
一方エレガンスのターボ車は他のグレードと同様に235/55R18と言うワンサイズ大きなタイヤを履いています。
こちらのターボ車は乗り心地よりも、走行性能を選んだタイヤサイズとなっており高速走行時の安定感などを考慮した物となっています。
ホイールデザインもプログレス・プレミアムと同様の物が装備されているため、グレードの判別が付きにくいデザインとなっています。
ハリアーエレガンスの標準装備|ヘッドランプの違い
エレガンスのガソリン車とハイブリッド車に標準で搭載されているヘッドライトユニットには他のグレードと比べて幾つかの仕様の違いがあります。
ガソリン車とハイブリッド車のヘッドランプ
ガソリン車とハイブリッド車にはヘッドライトのメッキ加飾などがされておらず、標準的なヘッドライトのデザインとなっています。
また、ロービームは他の上級グレードと同じくLEDヘッドランプを標準装備していますが、ハイビームについては昨今では珍しくなったハロゲンタイプの物を使用しています。
ターボ車のヘッドランプ
エレガンスのターボ車については、他の上級グレードと同じくスモーク調のメッキ加飾が施されたヘッドライトユニットにLEDハイビームが標準装備されています。
ハリアーエレガンスの標準装備|ウインカーは従来型
エレガンスのガソリン車とハイブリッド車には2017年のマイナーチェンジ時に大きな話題となったシーケンシャル式ウインカー(流れるタイプのウインカー)の標準搭載が見送られました。
マイナーチェンジ前の前期型と同様のタイプのウインカーが標準装備されています。
また、右左折時や後退時にヘッドライトの照射範囲を左右に大きく広げるLEDコーナリングランプの標準搭載も見送られています。
シーケンシャル式ウインカーは昨今、流行のアイテムの一つとして人気がある装備です。
この機能が目当てでハリヤーの購入を検討している方はグレードの選択に注意すると良いと思います。
同じトヨタのC-HRも、シーケンシャル式ウインカーを採用していますがこちらもグレードによってシーケンシャルタイプではない物が装備されているので注意が必要です。
なおエレガンスのターボ車については、上位グレードと同じくシーケンシャル式ウインカー・LEDコーナリングランプが標準装備されています。
ハリアーエレガンスの標準装備|リアゲートは手動式
エレガンスのリアゲート(リアハッチ)は手動で開け閉めをする標準タイプのものとなっています。
こちらは、やはり廉価グレードと言う事でコストカットと言う意味合いもあり、他の上位グレードに標準装備されているパワーバックドアの採用は見送られた形となっています。
上位グレードとの差別化含めた設定となっているようです。
こちらのリアゲートの設定ですが、ここまでエレガンスのガソリン車とハイブリッド車には設定が無いがターボ車には標準装備されていると言った装備が殆どでした。
このパワーバックドアについてはターボ車を含めた全てのエレガンスグレードで装備が出来ない設定となっている為、購入を検討している方は注意が必要です。
ハリアーエレガンスの標準装備|オートワイパーは時間調節式
エレガンスに標準装備されているワイパーは時間調節式のワイパーとなります。
こちらの時間調節式のワイパーは、ワイパースイッチのダイヤルを調節する事で拭き取りの間隔を設定する方式のワイパーとなります。
設定後は車速に応じて間欠時間を自動調整してくれる方式のワイパーです。
オートワイパー機能は装備されず
ただ、雨滴感応式(雨が降って来たと認識して自動でワイパーを作動させるタイプ)ではない為、オートワイパー機能は付いていません。
オートワイパー機能はトンネルが多い地域で運転する方など、ワイパー操作の回数が多い方に人気の機能ですので、この機能が欲しいと思っている方は注意して下さい。
また、パワーバックドアと同様にターボ車も含めたエレガンス全ての車で時間調節式ワイパーが標準装備となっていますのでこちらも注意見落とさぬ様、注意が必要です。
ハリアーエレガンスの標準装備|装備の充実性はもう一声欲しい
下位グレードと言っても、大半の部分で満足の行く内容となっているハリヤー・エレガンスですが、上位グレードのプレミアムとの価格差は約20~50万円となっています。
これは、シーケンシャル式ウインカーやパワーバックドアの機能は特にいらないと考えると、妥当な金額差であると思います。
後々のカスタマイズを前提にエレガンスを選ぶと言う選択肢は自由度の面からも決して悪い選択では無いと感じます。
ただし、ワイパーの様にここの機能くらいはコストカットしないで欲しかったと言う面も見受けられますので、購入を検討される際にはよく営業担当者と相談した上で購入する事をオススメいたします。