ヴェルファイアにお乗りの方でカタカタと言う異音に悩まされている方は結構多いのではないでしょうか。
高級車と言う事で静粛性に優れたヴェルファイアですが、それ故に異音などは気付きやすいと思います。
特にカタカタと音の出る異音は音の周波数上、人間の耳に入りやすい周波数のため一度気になると異音の出所を常に気にしてしまい、運転に支障が出る場合もあります。
今回は、そんなヴェルファイアのカタカタと異音が出やすい場所を中心に、原因や対処法などについて調べてみました。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|サンシェード付近
30系ヴェルファイアには、グレードにより2列目と3列目のサイドガラス付近に日よけとなる巻き取り式のサンシェードが装備されていますが、このサンシェードから異音が発生する事が多くなっています。
具体的な異音ですが、走行中にカタカタと物が当たっている様な異音となります。
サンシェ-ドの巻き取り不良や、巻き取ったシェードがドアトリム内で動いてしまう事から発生する異音で、大抵の場合サンシェードの伸縮を繰り返す事で解消されますが、巻き取り不良が癖になってしまっている場合にはドアトリムを外し異音の対策を行う必要があります。
対策としては部品の交換やシェードが当たってしまう部分にスポンジなどを貼り付け異音を抑えると言う方法が一般的ですが、軽度の場合にはディーラーでシリコンスプレーなどを吹き付ける事で解消される場合もあるため、異音が発生している場合には相談する事をおすすめします。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|カップホルダー付近
これは、20系・30系ヴェルファイア共通で発生する代表的なカタカタと音をたてる異音ですが、スライドドアや3列目の両サイドにあるカップホルダー付近から異音が発生する事があります。
原因はカップホルダーが付いている内張りとボディーの鉄板が接触する事によって起こる異音で、クッション材などを張る事で解消されます。
この部分は、内張りの中でも比較的に薄い部分となっている為、音が響きやすいようです。
30系ヴェルファイアの場合、サンシェードに近い部分なので異音箇所を混同してしまう事が多いですが、サンシェード部分を異音対策したのにも関わらず音が鳴り止まない場合はこちらのカップホルダー部分からの異音を疑うと良いでしょう。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|スライドドア付近
20系ヴェルファイアで多い異音発生箇所はスライドドア付近です。
特に走行距離が約30000km~50000km辺りで発生する異音の中にドアアクチュエーターからの異音発生があります。
このアクチュエーターというのは、スライドドアのロック・アンロックを行う装置で室内側ドアハンドル付近に設置されていますが、通常は内張りの中にあるスライドドア本体に取り付けられている為、外からは見る事ができません。
アクチュエーター自体はボルトでドア本体にしっかりと固定されているため、カタカタと異音を発生する事はありませんが、異音の発生源となっているのはこの中にあるモーターから発生しています。
このモーターはホットボンドなどの接着剤で固定されているのですが、走行による振動や経年劣化により接着力が弱まり、モーターがアクチュエーターカバーの中で遊んでしまう事で発生する異音です。
この部分は異音の特定が難しい事から販売店ではアクチュエーターの交換で対処する事が多いですが、DIY経験がある方は接着剤を塗布するだけで対処できますので、費用を抑えるという面でも挑戦してみると良いでしょう。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|各ドア付近
ヴェルファイアは高級車と言う事で各ドアの内張りにも防音材が張られていますが、全ての面を覆うような張り方ではなく、平らな面積が多い部分のみに防音材が張られています。
経年劣化や温度の上昇によりドア内に配線されているケーブルが変形すると防音処理されていない部分にケーブルが当たってしまい、カタカタと異音が発生する場合があります。
この場合の対処法ですが、ディーラーでは接触している配線ケーブルその物にスポンジなどを巻き付け異音の対策を行います。
DIYで対処を行う場合にはこの作業にプラスする形で、内張りにニードルフェルトなどを追加で貼り付ける事でさらなる異音対策を行う事が可能です。
異音はケーブル類が内張りのプラスチック部分に当たる事で発生しますので、このプラスチック部分を防音材で埋めると言うのがポイントとなります。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|スピーカー付近
ヴェルファイアにはメーカーオプション選択が可能なサウンドセットや純正スピーカーは付いているけれどもカーナビゲーションを装着していないオーディオレスの設定があります。
オーディオレス車を購入した方はスピーカーやアンプにこだわりたいと言う思いからこの設定を選ぶ事が多いと思います。
スピーカーの交換を行う場合、大半の方がスピーカーと同時に装着する物がバッフルボードと呼ばれるスピーカーの取り付け台座です。
実はこの部分からもカタカタと異音が発生する事があります。
木製のバッフルボードを使用している場合、走行時の振動や経年劣化による腐食によってスピーカーとバッフルボードの取り付けに緩みが生じ、カタカタと異音が発生する事がありますので、対処法としては定期的にネジの取り付け具合を確認するか、ネジ穴が固定されている金属製のバッフルボードに交換すると言う方法になります。
また、スピーカーケーブルが内張りに当たって異音が発生する場合もありますので、接触の可能性がある場所にはスポンジなどで異音対策を行う事をおすすめします。
ヴェルファイアの異音 カタカタ音|まとめ
今回はヴェルファイアのカタカタと異音が出やすい場所を中心に、原因や対処法などについて調べてきましたが、20系よりもさらに静粛性が高まった30系で異音に悩んでいる方が多い印象を受けました。
特に新設置されたサンシェード回りのカタカタ音に対策をこうじている方が多い様です。
コストカットや燃費への影響を考えヴェルファイアでもパーツの軽量化が行われていますが、それ故の弊害でもあると感じています。
どれも直ちに故障へと繋がる異音ではありませんが、異音というのは異常を示すサインでもあります。
何度も販売店へ出向くのは面倒ではありますが、異音を整備士と一緒に確認する事で早急に解決できる事も多いので、運転に集中すると言う観点からも異音でお困りの方は1度ディーラーで相談してみては如何でしょうか。