エスティマの排気量・重量・エンジン方式別に掛かる税金を解説します。
「エスティマ」を新車で購入する時に車両の代金の他に支払わなければならない費用のひとつとして、「税金」があります。
購入後も毎年支払う必要のある税金や、車検時に複数年分まとめて支払う税金などについて、車両の重量や排気量、ガソリンやハイブリッドなどのエンジン方式によって変わる「エスティマ」の税金について解説します。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|現行モデルを新車で購入時に掛かる税金
エスティマを新車で購入した場合にかかる税金は、「自動車税」「自動車取得税」「自動車重量税」の主に3つです。
3つの税金の概要は、
・自動車税
…毎年4月1日の時点で自動車の所有者または使用者に課される税金のこと。
税額は、自動車の用途(普通乗用車や貨物などの種別)と排気量によって分けられています。
4月1日以降に所有した車については、登録時に支払う税金は月単位で減額されます。
4月登録なら5月から翌年3月の11ヶ月分、6月登録なら9ヶ月分のようになり、3月登録の自動車については登録時の自動車税の支払いはありません。
翌月4月からの1年分を5月に納税するのみとなります。
・自動車取得税
…自動車を購入した場合に課税される税金のこと。
車両価格を基にした「課税標準評価額」にオプション装備などの「付加物の価格」の合計の3%が税額の目安となります。
地域や車種によって変動するため、正確な税額が知りたい場合には、その地域の税務署に問い合わせるなどが必要です。
・自動車重量税
自動車の重量別に課税される税金。
新車登録時には3年分をまとめて支払います。
それ以降は、車検時に次の車検までの期間分の重量税(2年分など)をまとめて支払います。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|現行モデルにかかる税金の、重量や排気量などでの区分
「エスティマ」を税金の区分で分けた場合、以下のように分けられます。
・車両重量2.0t以下、排気量2.5L以下のガソリン車
…「エスティマ」のガソリン車の全グレードがこちらの区分となります。
・車両重量2.0t以下、排気量2.5L以下のハイブリッド車
…「エスティマハイブリッド」タイプの主なグレードはこちらの区分となります。
・車両重量2.5t以下、排気量2.5L以下のハイブリッド車
…「エスティマハイブリッド」にオプション装備などをつけた場合や、「サイドリフトアップシート」装備の車両など、車両重量が2.0tをオーバーした場合にはこちらの区分となります。
以上の他に、「2.5t以下排気量2.5Lのガソリン車」の区分もありますが、現行の「アエラス」の車両重量は、1900kgを下回るため、オプション装備で2tオーバーはあまり現実的ではないため割愛します。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|現行モデルの「エスティマ アエラス」の「車両重量2.0t以下、排気量2.5L」にかかる税金は?
現行モデルの「エスティマ アエラス」は残念ながらエコカー減税の燃費基準を達成していないため、通常の自動車税と自動車重量税となります。
・自動車税「2.0L超2.5L以下」
年間(12ヶ月分):45,000円
・重量税「1.5t超2.0t以下」
一年当たり:16,400円
新車購入時:49,200円(3年分)
車検時 :32,800円(2年分)
の税金が掛かります。
新車購入時の自動車取得税は、参考額としてトヨタホームページの見積もりシミュレーションでは、「アエラス7人乗り360万円」の場合、85,000円となります。
他のグレードでは10万円前後の場合もあるため新車購入時には余裕をもって10万円程度で見積もって置くことをおすすめします。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|現行モデルの「エスティマハイブリッド」の「車両重量2.0t以下」の税金額は?
現行モデルの「エスティマハイブリッド」は、ハイブリッド車のため「エコカー減税」および「グリーン化特例」の優遇措置を大きく受けることができます。
・自動車税「2.0L超2.5L以下」
年間(12ヶ月分):45,000円
登録の翌年の自動車税が「グリーン化特例」により、2年目の1回のみ「11,500円」へと減額されます。
・重量税「1.5t超2.0t以下」
「エスティマハイブリッド」はエコカー減税対象車のため、重量税の額が低い金額で計算されるため、0.5tあたり2,500円の税額で計算されます。
そのため、1年当たりの税金額:10,000円
となりますが、「エコカー減税」で新車購入時の「重量税の3年分が免税され0円」となります。
更に次回の車検時の2年分まで免税されるため、合計5年分の重量税が0円となっています。
・自動車取得税
「エスティマハイブリッド」は自動車取得税もエコカー減税の対象となり、免税のため「0円」となります。
エスティマハイブリッドと同額の自動車の場合、自動車取得税として最低でも10万円以上の額を購入時に支払うことになるため、ハイブリッド車の優遇措置は魅力的です。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|現行モデルの「エスティマハイブリッド」の「車両重量2.5t以下」の税金額は?
現行モデルの「エスティマハイブリッド」の車両重量が「2.5t以下」のモデルも、ハイブリッド車のため「エコカー減税」および「グリーン化特例」の優遇措置を大きく受けることができます。
・自動車税「2.0L超2.5L以下」
年間(12ヶ月分):45,000円
登録の翌年の自動車税が「グリーン化特例」により、2年目の1回のみ「11,500円」へと減額されます。
・重量税「2.0t超2.5t以下」
「エスティマハイブリッド」はエコカー減税対象車のため、重量税の額が低い金額で計算されるため、0.5tあたり2,500円の税額で計算されます。
そのため、1年当たりの税金額:12,500円
となりますが、「エコカー減税」で新車購入時の「重量税の3年分が免税され0円」となります。
更に次回の車検時の2年分まで免税されるため、合計5年分の重量税が0円となっています。
・自動車取得税
「エスティマハイブリッド」は自動車取得税もエコカー減税の対象となり、免税のため「0円」となります。
エスティマハイブリッドの場合は、車両重量に関係なく「エコカー」である「ハイブリッド方式」であることが税額上、非常に優遇されていることがわかります。
エスティマの排気量・重量・エンジン方式別の税金|まとめ
以上が現行モデルの「エスティマ」と「エスティマハイブリッド」の車両重量や排気量、エンジンの形式などで変化する税金額についての解説となります。
「ハイブリッド」タイプの自動車のエコカー減税が非常に大きいことがわかります。
特に自動車重量税と自動車取得税の免税措置が大きく、ガソリン車の5年分の重量税と自動車取得税の合計金額が、「20万円」程度掛かるのにたいして、ハイブリッドタイプの場合、免税で「0円」となりその分の費用が浮くことになります。
税金の優遇措置や、燃費などの維持費を考えると、車両価格は高いですが「ハイブリッド」タイプとガソリン車の差はあまり大きくないと思います。
2018年4月以降にはエコカー減税の基準値が厳格化されガソリン車にはさらに厳しいことになると予想されますが、「ハイブリッド車」の優遇措置は変化があまりないため更にお得となっています。
これから「エスティマ」を購入の際には、エコカー減税の減税額についても考慮した上での検討をおすすめします。