ジュークは3ナンバーのため税金が安いのでしょうか?
日産が販売する3ナンバーサイズコンパクトサイズSUV、ジュークの購入にかかる取得税、自動車税や重量税などの諸費用を分かり易くまとめ、トヨタ・C-HR、ホンダ・ヴェゼル、マツダ・CX-3などの同クラスのライバル車種と比較しながら紹介します。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|ジュークとは
ジュークは日産が販売する3ナンバーサイズコンパクトSUVで、全長や全高ともに取り回し易いコンパクトサイズながら、張り出したサイドフェンダーのデザインによって、全幅1765mmという、3ナンバーサイズのボディに設計された個性溢れるクルマです。
まず目を引くのが特徴的なデザイン。日産のマーチのような、ふくよかな丸みを帯びたデザインでありながら、切れ長で鋭い眼付きのヘッドライト、スポーツクーペを思わせるサイドガラスとルーフのシャープなライン、ブーメランの様な形状のリヤランプは、まさに日産のZ34型フェアレディZの意匠と共通点を感じさせます。
1.5リットルの15RXシリーズ(FFのみ)と、1.6リットルの16GTシリーズ(FF、4WD)さらに1.6リットルのニスモシリーズ(4WDのみ)というグレード構成です。コンパクトSUVならではの軽量かつ小排気量なので維持費が比較的安いクルマといえます。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|ジューク購入時の諸費用
まず日産ジュークを新車で購入する場合にかかる税金として「自動車取得税」49,300円~86,700円。
「自動車重量税」は新車時のみ3年分払う事になるのでジュークは全てのグレードが1170kg~1400kgですから、1.0t~1.5t以内の年間12,300円なので、3年分で36,900円(初回車検以降は2年分の23,600円)となります。
「自動車税」は1.5リットル以下仕様で34,500円、1.6リットル仕様は39,500円が、購入翌月から年度末の3月分まで月割で発生します。
もちろん、この他に購入に際しての「消費税」がかかります。さらに「自賠責」も加入が必須ですから、新車購入時の場合は初回車検が3年後なので、3年分(37か月分)として36,780円かかります(初回車検以降は2年分で25,830円)。
なお、ジュークはエコカー減税の対象車両ではありませんが、エマージェンシーブレーキや車線逸脱警報装置、アラウンドビューモニターなどの先進安全技術が全グレードに標準装備されています。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|C-HRとの比較
3ナンバーサイズのコンパクトSUVという共通点で挙げられるライバル車種として、トヨタ・C-HRがあります。
ハリアーやレクサスの雰囲気にも通じるスポーティで高級感溢れるエクステリアデザインが最大の特徴で、全幅は1795mmと横の押し出し感が強く、デザインの高級感と迫力においてはライバル車種より一歩リードしています。
排気量は1.2~2.0リットルのグレード展開で、車体重量も1440kg~1470kgと、若干C-HRの方が全体的に重いようです。
デザイン重視の為、サイドからリヤにかけて大きく絞られているので、ジューク同様に後席の室内空間は少し狭いですが、都市型コンパクトSUVとしては必要充分な積載性と走破性を備えているといえます。
税金や維持費の面ではジュークと殆ど差がありませんが、ジュークは1.6リットルにしか4WD仕様を選べないのに対し、C-HRは1.2リットル仕様でも4WDターボのモデルが選べる点と、さらにハイブリッドモデルがラインナップされている点、さらにエコカー減税対象である点で、ジュークよりも一歩リードしているといえます。
もちろんC-HRは全車標準で「セーフティ・サポートカー(サポカー)」です。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|ヴェゼルとの比較
ホンダ・ヴェゼルはジュークよりもトヨタ・C-HRのライバルとして挙げられることが多いかと思います。
コンセプトは殆ど同じで、いわゆる都市型3ナンバーサイズコンパクトSUV。
ハイブリッド仕様もガソリンエンジン仕様も直列4気筒エンジンの1.5リットル仕様のみで、しかも全てFFと4WDが選べるという、非常に分かり易いグレード展開となっており、その上に車重が1180kg~1380kgと、トヨタC-HRよりも軽く、「ホンダ・センシング」などの先進安全技術を備えた上に、ガソリンモデルもハイブリッドモデルもエコカー減税対象という優れたクルマといえます。
ジュークよりもむしろ税金面では安いので、強力なライバルといえます。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|CX-3との比較
他にも強力なライバル車種として、マツダ・CX-3が挙げられます。
コンセプトはほぼ同じく、3ナンバーサイズの都市型コンパクトSUV。マツダ車らしく、一体感のある流線型を帯びた風のようなデザインで、ジュークのような「デザインのユニークさ」といった要素は感じられない、「大人のSUV」という雰囲気に仕上がっているといえます。
エンジンは2.0リットルと1.5リットルがラインナップされ、先進安全技術「セーフティ・サポートカーSワイド」に該当、さらにエコカー減税対象車ということで、ジュークにとっては強力なライバルといえます。
車体重量も1.5t以下なので重量税はジュークと同じで、自動車税額も全く変わらないので、あとはユーザーによってのデザインや走行性能などの好みの問題といえます。
ジュークは3ナンバーだから税金が安い!?|どれを選べば良いか
トヨタ・C-HR、ホンダ・ヴェゼル、マツダ・CX-3、そして日産・ジューク。
どれも完成度の高い、都市型コンパクトサイズSUVといえます。
この4車種は取得税、自動車税、重量税などの税金や維持費に関して殆ど差がない上に、積載性や走破性など都市型SUVとしてのユーティリティ性能に関してもほぼ同点なので、購入を考えているユーザーが実際に4車種とも試乗してみないと判断できないと思います。
デザインの高級感で選ぶならC-HR、パッケージングとして一通りの完成度が高いヴェゼル、大人の雰囲気のCX-3、そして一通り高い完成度を備えながらも若者向けのユニークなデザイン要素も備えるジューク。
その中でユーザーが何を基準に選ぶのか。
ただし、選ぶ際には車種によって4WD仕様が選べる・選べない、ハイブリッド仕様の有無、その他、細かいグレードによる装備の違いがある点に注意して選びましょう。