「86(ハチロク)」は、トヨタ自動車がSUBARU(旧社名、および開発当時・富士重工業)と共同開発したFRレイアウトのスポーツカーで、2012年に発売されました。
1983年から1987年に生産されて、好評を博し、現在も多くのファンに愛されるスポーツカー「AE86」の現代版として非常に話題となりました。
中古車市場にも多く販売されており、人気の高さが伺えます。
そんな「86」について、新車での購入したいが値段が高く中古車を検討している方に、月々の返済を安く抑えて新車に乗れる、残価設定型クレジットプランについてご紹介します。
86 残クレ|「残クレ」って何?月々の支払いは安い?
「残クレ(残価設定クレジットプラン)」は、ローン契約の一種で、契約時に設定された年数(3から5年)や車種によって「残価率」が設定され、「設定された残価率から求められる残価」を「車両価格から差し引いた残金」を「設定された年数で分割して支払う」新車の購入方法のことです。
例えば、価格200万円で3年契約で残価率50%の場合、新車価格200万円から残価100万円(200万円の50%)を引き、残りの100万円を3年のローン(36回払い)で支払うというものです。
通常の分割払いと比較して、月々の支払い料金が大幅に減るのが特徴で、車のローンが家計を圧迫するのを軽減する点が特徴です。
86 残クレ|残価設定型クレジットプランで購入するメリットは?
前述した通り、残価設定型クレジットプランで購入した場合、月々の支払いを抑えることができるため、その浮いた費用をカーライフを送るうえで避けては通ることができない燃料費や自動車保険料、エンジンオイルなどの消耗品の交換費用、重量税含む車検費用などのいわゆる「維持費」として使うことができる点は大きなメリットとなります。
また、残価設定クレジットプランの契約は3年から5年で、満了となり新しい車へと切り替えがしやすいため、通常のローンで購入する場合と比較して契約に縛られる期間が短くなる点もメリットとしてあげられます。
86 残クレ|購入する上で、なぜ中古車ではなく新車の残価設定プランをオススメするのか?
「86」の中古車相場の価格帯はグレードにもよりますが、150万円~300万円ほど推移しているため、ローンで購入しても月々の支払いは低く抑えられますが、中古車ならではの問題点があります。
「86」はスポーツタイプであるため、ハードな使われ方をした車も多く、「修復歴あり」の車が少なくありません。
安く購入できたとしても、乗っている内に修理費が多くなり、長い目で見ると結局新車並みの費用が掛かってしまったなんてことも無いとはいえません。
ですので、スポーツカーの性質上、新車を購入した方が不安も少なく乗ることができますのでお勧めしているのです。
86 残クレ|残価設定型クレジットプランで購入するにあたっての注意点は?
残価設定型クレジットプランで購入した車は、ローンの満了時に購入時の姿に戻す必要があり、「購入時に設定された残価」と「現在の査定結果によって決められた残価」を計算し、マイナスであった場合、追加で支払いが発生しますので、そこに注意が必要です。
自動車のカスタムや、車をぶつけるなどして、凹んでいたり、傷が付いている場合、またタバコやペット、子供のいたずらなど、車内の傷や汚れなどで交換が必要となる場合などは残価の査定でマイナスになる原因となります。
また、「86」はスポーツカーであるため、交換しなければならない部品によっては高額になることもありますので、購入の際にはあらかじめ確認しておくことをお勧めします。
そのほか、走行距離にも注意が必要で、年間の走行距離にも制限があり(月間1000km~1500km)、それを超えた場合には、満了時の残価が減額されますので、日常での長距離の運転を頻繁に行う場合には契約するかどうか注意が必要です。
86 残クレ|実際に残価設定型プランで購入を行った際の月々の支払いは?
「86」GTの場合、カラー:白、ナビ付き、販売店:東京 頭金:なしボーナス払い:なしの場合、(()内は同条件で、通常のローンを組んだ場合の支払い料金)
残価設定プラン年数 | 支払額 |
---|---|
3年 |
初回63,358 円(99,110 円) 二回目以降:62,000 円(97,700 円) |
4年 |
初回55,112 円(78,251 円) 二回目以降:53,500 円(90,200円) |
5年 |
初回53,516 円(65,755 円) 二回目以降:48,200 円(63,200 円) |
また中古車の場合、同様のGTで走行距離1万km、修復暦なし車検整備つきで200万円で金利は上と同じ7%で計算すると、3年(36回払い)で62,000円、4年(48回払い)で、48,000円、5年(60回払い)で40,000円となり、差額が1万円以内に収まっています。
なお、別のグレードの見積もりや追加オプションをつけた場合など、ほかの条件が知りたい方は、トヨタのホームページ内の「86」のページ(http://toyota.jp/86/)にて確認することができますのでそちらをご参照ください。
また、中古車のローンの金額もあくまで概算でありますので、購入の際は確認をするようお願い致します。
86 残クレ|購入には残価設定型クレジットプランは検討の価値アリです
上記のように中古車の比較的状態がよく休めの値段でシミュレートした場合、あまり月々の値段に差は出ないことがわかりました。
「86」を運転するだけの目的で購入する場合であれば、新車に乗れる残価設定型クレジットプランのほうに軍配が上がるといえるでしょう。
「86」の購入を考えているかたは一度検討してみる価値はあると思います。