33型シーマの税金を含めての維持費で購入か手放すかを悩んでいる方がいるのではないでしょうか。
日産の最上級VIPセダンのシーマ。
若い頃にシーマに憧れていた人が、今でもその憧れが忘れられず購入を検討する人も多いようですよ。
ただ、購入の際の一番の気がかりは税金を含めた維持費ですよね。
維持費が自分の家計と合っていないと手放す原因にもなります。
33型シーマは古い車と言うこともあり、税金にも大きく影響してくるのも事実。
そんな気になる33型シーマに関するお金のこと、完全ガイドしていきますよ。
33型シーマ 税金ガイド|シーマとは
1988年(昭和63年)、シーマは日産自動車が販売していた高級セダン、
- セドリック
- グロリア
のさらなる上級仕様として発表されました。
- セドリックシーマ:モーター店系列(ローレル販売会社)
- グロリアシーマ:プリンス店系列(スカイライン販売会社)
がラインナップされ、一般オーナー向けの最上級のモデルでした。
全車が3ナンバー登録車です。
シーマ現象
シーマは当初1年間だけで36,400台が販売され、初代モデルの4年間の販売台数は12万9,000台にも及びました。
当時の高額商品に対する旺盛な需要の象徴として「シーマ現象」と呼ばれたのです。
ただ、1991年(平成3年)に2世代目モデルに移行したときは景気の後退などの影響もあって販売は減少していきました。
2009年(平成21年)の4代目モデルの年間販売台数は294台に留まったため、販売不振と後に施行される最新の安全基準を満たさなくなることを機に2010年(平成22年)8月をもって一旦生産、販売が中止されたのです。
しかし、2012年(平成24年)5月にフーガハイブリッドをベースとしたハイブリッド専用車として復活しています。
33型シーマ 税金ガイド|モデルチェンジ
シーマは、
- 初代FPY31型(1988年~1991年)
- 2代目FY32型(1991年~1996年)
- 3代目FY33型(1996年~2001年)
- 4代目F50型(2001年~2010年)
- 5代目HGY51型(2012年~)
とモデルチェンジを繰り返し今に至っています。
3代目FY33型シーマ
3代目FY33型シーマは、イギリス製高級車である
- ロールス・ロイス
- ベントレー
的な2代目の控えめなデザインから一転して、ドイツ製高級車を髣髴とさせる量感のあるデザインへと変更しました。
搭載エンジンはVH41DE型およびVQ30DET型V型6気筒DOHC2987ccターボの2種類。
日本車初となるSRSサイドエアバッグが全車に標準装備されています。
グレード編成
グレード編成はラグジュアリー志向のリミテッドシリーズとスポーティ志向のグランドツーリングシリーズがあります。
リミテッドシリーズは、
- 41LX
- 41LV
- 41L
- 30LV
- 30Lグレード
がありますよ。
さらに、エアロパーツや専用サスペンションなどを装備したグランドツーリングシリーズは、
- 41TR-X
- 30TR
- 30Tグレード
があります。
上級グレードの41LXと41LVにはショーファードリヴン的要素を強めたVIPパッケージが設定されているのです。
33型シーマ 税金ガイド|性能
33型シーマといっても先述の通り、モデルやグレードが多岐にわたります。
ここでは、1998年9月モデルにある30LVというグレードのシーマを例に挙げ、数値から見た性能を見ていきましょう。
ボディサイズ
ボディサイズが全長4970mm × 全幅1820mm × 全高1445mm。
排気量が2987ccなので3.0リットルクラス(3000cc)に分類されることになります。
そのため、自動車税は3.0L以下を適用。
- 全長
- 全幅
- 排気量
ともに5ナンバー枠を超えているので3ナンバー登録車ということになります。
いわゆる「高級車」にカテゴライズされますね。
ラグジュアリー
車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、ラグジュアリーに属します。
これは国や時代によっても基準は異なるのですが、全長4970mmであるこの車の場合は、Luxury4900mm超、Fセグメント相当になりますよ。
エンジン
エンジンはFR方式(フロントエンジンーリヤドライブ)を採用しています。
これはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する方式です。
前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされています。
そのため、運転の質を求める人々から絶大な支持を集めているのです。
33型シーマ 税金ガイド|自動車税
自動車税は、毎年4月1日時点での自動車の車検証上の所有者に対して自動的にかかるもので、用途や総排気量により税額が決まります。
自家用乗用車の場合、総排気量1.0リットル以下で29,500円。
1.0リットル超からは0.5リットル刻みで税額が上がり、6.0リットル超の111,000円まで設定されています。
先述の1998年9月モデル30LVグレードのシーマだと総排気量が3.0リットル以下になるので、総排気量だけ見ると税額は51,000円になります。
年数が経過した車は税負担が重くなる
新車登録後一定期間経過した環境負荷が大きい車は自動車税の負担が重くなります。
ガソリン車 | 13年超 | 概ね15% 重課 |
LPG車 | ||
ディーゼル車 | 11年超 |
そのため、1998年モデルのシーマは20年経過しているので、自動車税が58,600円となってしまうのです。
購入時期によって節税も可能
自動車税は所有者にとって避けることができない税金ですが、購入時期を考慮することで安く抑えることができます。
年度の途中で新規登録した場合の自動車税は、新規登録した月の翌月から3月までの月割り分で計算され、登録時に支払いとなるのです。
そのため、購入を月末から翌月初めにずらすことで、約1ヶ月分の節税が可能になります。
33型シーマ 税金ガイド|自動車重量税
自動車重量税とは、自動車の新規登録時と車検の際に車検証の有効期間分をまとめて支払う税金です。
自動車重量税は1年ごとにかかるものですが、新規登録あるいは車検時に車検証の有効期間にあわせてまとめて支払います。
自家用乗用車は車両の重さ0.5トンごとに税額が変わります。
経過年数で税額が上がる
自動車重量税は、新車の新規登録から13年以上経過すると税額が上がります。
また、18年以上経過するとさらに税額が上がるのです。
そのため、1998年モデルのシーマも2.0トン以下で18年経過しているので自動車重量税が25,200円となります。
33型シーマ 税金ガイド|自動車損害賠償責任保険
自動車損害賠償責任保険は、自動車損壊賠償保障法によって自動車および原動機付自転車を使用する際、全ての運転者への加入が義務づけられている損害保険です。
公道で走行する際に加入が義務付けられていることから強制保険とも言われています。
自家用の普通車の場合は12ヶ月で15,520円です。
33型シーマ 税金ガイド|買取価格
33型シーマは後期の最終モデルでも2001年式(平成13年)ですので、買取査定に関してはかなり厳しい状況です。
車のコンディションや買取時期よって査定額は異なってきますが、買取相場としては10万円前後となっています。
ただ、中古車市場ではお手頃価格の高級車としてシーマは意外と人気です。
高額買取のためには多くの業者から見積もりをもらう
カーディーラーでの下取りはゼロに近いと予想されるので、査定は買取店にお願いしましょう。
より高額買取を目指すためには、できるだけ多くの買取業者に見積もりを取ることが重要です。
ビックセダンの買い取りに強い業者など、5社以上に査定してもらえば条件の良い業者が見つかる可能性が高いですよ。
33型シーマ 税金ガイド|販売価格と維持費
中古車の価格は、一般的に当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%~10%の範囲で上下させています。
先述している1998年モデルのシーマの場合、2018年現在で20年経過しているため、新車価格の10%である50.7万円に諸経費として5.1万円を足した55.8万円が中古車価格の目安として考えられます。
年間維持費
車自体は新車を購入するよりもかなりお得に購入できるため、ローンを組まずに一括で購入したとしても年間の維持費は他の車よりも多くかかるのが現状です。
全体的な年間維持費は、税金と自賠責保険以外は仮定として算出したもので
- 自動車税:58,600円
- 自動車重量税:25,200円
- 自動車損害自賠責保険料:15,520円
- 燃料代(年間1万km/1Lあたり140円):202,900円
- オイル交換(5000km毎/1回6,500円×2):13,000円
- タイヤ交換(3年3万km毎/1本12,000円×4本÷3):16,000円
- 任意保険料(月額6,500円):78,000円
となり、合計は409,220円となります。
33型シーマは税金の高さに加えて、燃費も悪いので年間維持費は全体的に高くなってしまいます。
ただ、それでも憧れの車に乗りたい気持ちは変わらないし、愛着のある車だからこそ手放したとしても高く買って欲しいですよね。
これを機会にこの記事を元にじっくりと検討してみてください。