ヴェルファイアの輸出 2018年の動向をご存知でしょうか。
ヴェルファイアを海外に輸出すると言われても、直ぐにピンと来る方は少ないのでは無いでしょうか。
実はヴェルファイアというのは、日本国内専用販売車となっておりカムリやプリウスの様に日本国内と海外での併売は行われていません。
海外販売が行われているミニバンクラスの車はエスティマの海外版と呼ばれる「シエナ」のみとなっており、高級ミニバン車を求める海外のバイヤーは日本でヴェルファイアを買い付け海外に輸出を行っています。
今回はヴェルファイアの2018年に於ける輸出の動向と、輸出の際に高値で取引が行われるオプションなどを中心に調べてみました。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向
2015年1月にフルモデルチェンジを行い2代目となった30系ヴェルファイアですが、モデルチェンジ直後から海外では爆発的な人気を誇り、輸出先では日本国内販売価格の約2倍の価格で販売されるなどの時期がありました。
現在ではモデルチェンジから時間が経っていると言う事もあり価格はやや落ち着いた状況となっており、日本国内で購入する場合の金額に約100万~150万円ほどプラスされた価格が相場となっています。
2018年1月に日本国内ではマイナーチェンジを行った影響で、これから先は後期型の流通が盛んになり価格が再上昇する事が見込まれます。
30系後期型ヴェルファイアの売却を検討している方は、海外では半年から1年が特需となる時期になりますので、売却価格の上昇が見込めるでしょう。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向|30系前期型の売却は早めに
日本国内では2018年1月にマイナーチェンジを行った30系ヴェルファイアですが、海外ではまだ流通が殆ど無い状態となっています。
このため、海外では現在でも30系前期型が主要流通車となっていますが、輸出を目的とした高額売却を検討中であれば早めに売却することをおすすめします。
これは、これから先30系後期型の流通が盛んになるためで、前期型の需要が少なくなるために売却価格が下がってしまう可能性があるためです。
海外でヴェルファイアの様な高級車に乗る方は、常に最新型に乗り換えると言う事が一つのステータスとなっているため、マイナーチェンジでも最新型になるなら乗り換えると言う傾向にあります。
その為、前期型の需要は少なくなる事から売却価格も下がってしまうのです。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向|輸出で人気のグレードとカラー
ヴェルファイアを高額で売却し輸出を行うには、車のグレードとカラー選びが1番大切なポイントとなります。
まずグレードですが、30系後期型エアロタイプの場合3.5L ZG、ノーマルタイプの場合には3.5L VL、前期型では3.5L ZA G EDITIONのクラスが人気となっており、前後期共にExecutive Loungeも高額で取引が行われています。
海外において排気量というのは自動車の象徴の一つでもあるため、ヴェルファイアに設定されている2.5L車の需要は高くありません。
その為、輸出を考える場合には必ず最大排気量である3.5L車を選択する必要があります。
次にカラーの選択ですが、こちらはホワイトとブラックの2択となります。
海外では日本人が好む紺色系や紫系の色はあまり需要が無い為、売却価格も安くなっています。
また30系前期型ヴェルファイアに設定されていたシルバー系ですが、こちらも需要が少ないため輸出には向いていないカラーとなります。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向|輸出で高額になるオプション
ヴェルファイアの輸出で高額な売却価格を狙うには、オプション品で付加価値を付けると言う事も大切になります。
特に高級志向の方をターゲットとした輸出ですので、可能な限りオプション品を選択すると良いでしょう。
特にメーカーオプションで装着が可能な「ツインムーンルーフ」と呼ばれるサンルーフは、輸出を行う上で大きな武器となる為、必須のオプションとなります。
内装面ではJBLプレミアムサウンドシステム、シート表皮が合皮またはファブリックの場合には本革製のシートカバーを装着すると、より評価が上がり高額査定に繋がります。
また、他のヴェルファイアと差別化を図るために、モデリスタやTRD製エアロなど日本でしか手に入らない装飾品を装着しても良いでしょう。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向|輸出に向いていないグレードやオプション品
ヴェルファイアの輸出を行う上で、実は輸出車として向いていないグレードやオプション品も存在します。
まずグレードですが、高級志向のユーザーを対象としている事が多いため、排気量の低い2.5L車や内装品のゴージャス感が少ないV・X・Zなどの比較的に装備品が少ないグレードは輸出車としてあまり向いていません。
また、海外では日本のようにガソリンに対しての税金が高くない事や、排気ガスの削減を目的とした税金の減額などが殆ど行われていない事からハイブリッド車も輸出に向いていないと言われています。
オプション品では、カーナビゲーションやACコンセントなどを装着した車は輸出には向いていません。
カーナビゲーションはトヨタ純正品でも海外で使用する事はできませんし、ACコンセントも日本の規格の物が装着されているため、海外では役に立つことが少ないためです。
海外への輸出を目的にヴェルファイアのオプションを選ぶ場合には、これらの点に注意すると良いでしょう。
ヴェルファイアの輸出 2018年の動向|まとめ
今回はヴェルファイアの2018年に於ける輸出の動向と、輸出の際に高値で取引が行われるオプションなどを中心に調べて来ましたが、マイナーチェンジを行ったと言う事で海外への輸出を目的にヴェルファイアを購入する方が、意外と多い印象を受けました。
マンションなどの不動産投資と同じく、車でも投資を行う方が増えているようです。
ヴェルファイアの様なミニバン車は、日本独自のジャンルでありながらその圧倒的な居住空間や静粛性などから海外でも1度乗ってしまうとセダン型には戻れないとまで言われています。
海外では一時期のような爆発的なミニバン車のブームは一段落しつつありますが、富裕層を中心にまだまだ需要は高いものとなっているため、マイナーチェンジを行った現在は高額で車の売却を行い輸出する好機でもあるようです。