ヴェルファイアの塗装剥がれの問題はリコールになるのでしょうか?
ヴェルファイアなどのトヨタ車で、塗装の不良により塗装が剥がれるトラブルが全国から相次いで報告されています。
トヨタはこの事態に対し、重い腰を上げて一部車種の塗装に問題があった事を認めました。
本記事ではこの事態がリコールになるのか、トヨタはどう対応するのかといった事やこの事態が発生した原因について解説していきます。
ヴェルファイアの塗装剥がれ リコールになる?|塗装が剥がれる車
トヨタが塗装に問題があると発表した車種はトヨタ車のヴェルファイア、アルファード、ハイエース、レジアスエース、iQ、カローラルミオン、オーリス、ウィッシュです。
上記の車種のうちホワイトパールクリスタルシャイン色(カラー番号070)で塗装されており、平成20年~平成26年の間に製造された車で塗装に問題が出た車に関しては、リコールではないもののトヨタが無償で修理を行うことが決定されました。
塗装剥がれとして報告されてる中には豪快にべりっと塗装が剥げている例があり、そういった報告は目立ちますが、実際には部分的に小さく剥げるというケースの方が多いです。
たとえ小さな剥げでも放っておけば錆に繋がりますので修理の必要があります。
ヴェルファイアの塗装剥がれ リコールになる?|無償修理の条件
トヨタが行う無償修理の具体的な条件を見ていきましょう。
従来の塗装に関して無償修理が行われる保証期間は新車登録から3年間でしたが、対象の車に関してはこれを新車登録から10年間に大幅延長し、更に2020年12月末までは新車登録から10年間を過ぎていても無償修理に応じます。
問題なのは無償修理はするがリコールではないという扱いなため、リコールの場合であれば対象の車を所有している全ての人に送られてくるリコール告知のハガキが送られてこないという事です。
そのため所有する車が無償修理の対象になっていても気づかない可能性があります。
トヨタ車を所有している人は、まだ塗装剥がれが起こっていないとしても無償修理の対象となる車種や条件を確認しておいた方が良いでしょう。
ヴェルファイアの塗装剥がれ リコールになる?|修理における注意
今回はリコールに近い対応で対象車が多い事もあり、無償修理の対象になったとしても地域によっては修理待ちが数ヶ月にも及ぶ事もあるようです。
また通常であれば短期間の修理ですむような小さい塗装剥がれであっても、他の塗装部分の点検や場合によっては全面的な再塗装を行う事があり、修理の期間が長くなることが多いようです。
ディーラーが修理期間中の代車を提供できないというケースもあるようなので、生活に車が必要な場合は別の方法で代車を確保する必要があります。
ヴェルファイアの塗装剥がれ リコールになる?|塗装剥がれの原因
大規模な無償修理に繋がった今回の塗装剥がれはなぜ起こったのでしょうか。
車の塗装というのは複数の層を積み重ねる方法で行われています。
今回問題を起こしたホワイトパールの塗装においては中塗り塗料の濃度に問題があり、電着塗装の下塗りとの密着性が失われた事が塗装剥がれの原因となったようです。
中塗りと下塗りの密着性が失われると雨水などが浸透してくる事で中塗りが下塗りから浮いてしまい、結果として塗装剥がれが起きる事になります。
ヴェルファイアの塗装剥がれ リコールになる?|まとめ
ヴェルファイアなどのトヨタ車の塗装剥がれについてのトヨタの対応や塗装剥がれの原因などについて解説しました。
塗装の不良により多くの車で塗装剥がれが起こった事に対し、トヨタはリコールではないが無償修理を行うことを決定しました。
該当する車種の塗装剥がれに対しては新車登録から10年間、または2020年末まで無償で修理が行われます。
修理対象車が多い事もあり、地域によっては修理予定が混み合っています。
対象車をお持ちの方は早めにディーラーに相談してみた方が良いでしょう。