トヨタ・ヴィッツの税金の1300ccについて、グレードなどによって異なると言う事をご存じでしょうか?実はヴィッツに関わらず、車にかかる税金は規制緩和や法改正によって一昔前よりは減税・免税が適用されるケースが増えていますが、項目が細分化された為に分かりづらくなったと言う問題も出ています。
今回は、最新モデルである130・150系トヨタ・ヴィッツ1300ccに掛かる税金について調べてみました。
ヴィッツの税金の1300cc|自動車取得税
自動車取得税とは、新車・中古車を問わず自動車を購入する場合に必ず掛かる税金となっており、新車の場合はメーカー希望価格の90%に対して3%の税率が掛けられる仕組みとなっています。
この自動車取得税ですが、2014年3月31日までは5%の課税が行われていましたが2014年4月1日の消費税の増税に伴い、5%から3%へ税率が引き下げられました。
今後は消費税の増税と共に自動車取得税が廃止され新たな名目の制度が導入される見込みとなっています。
自動車取得税と言うのは、車両本体に一部のオプション品を追加した価格に課税されますので、支払う税金を抑えたい場合には納車後に販売店オプションを追加で装備すると、支払う自動車取得税を抑える事が可能です。
150系ヴィッツ1.3Fの場合、車両の希望販売価格は税抜きで1,372,000円、これの90%は1,234,800円となりここに3%の課税が加わると約37000円となります。
この額が自動車取得税の正規納税額となりますが、ヴィッツ1.3Fの場合エコカー減税の対象となっている為、37000円の20%である約7400円が収める自動車取得税となります。
ヴィッツの税金の1300cc|自動車重量税
自動車を購入した場合、毎年支払わなければならない税金が自動車重量税です。
自動車重量税法では0.5t(トン)毎に2500円が課税される仕組みとなっており、ヴィッツ1.3F、1.3F Safety Editionは車両重量が1.0t未満のため2500円×2の年間5000円の重量税が課税されますが、エコカー減税による25%の減税が適用されるため年間約3800円の自動車重量税が発生します。
また、ヴィッツ1.3U、1.3U Sportyパッケージ、1.3Jewelaは車両重量が1.0tを超えるため、区分としては1.5t未満に分類されます。
その為、2500円×3の年間7500円が重量税として課税されますが、こちらもエコカー減税による25%の減税が適用されるため、年間約5700円の自動車重量税が発生します。
どちらも新車の場合には初回3年車検時にまとめて支払い、以降2年毎の車検時に納税を行う事になります。
ヴィッツの税金の1300cc|自動車税
自動車を購入したら翌月から収めなければならないのが自動車税です。
これは自動車を購入した翌月からその年度の年度末分までを支払うことになり、月割りの金額を納めることとなります。
つまり、4月に車を購入した場合5月から翌年の3月までの1カ年分を収め、翌年度は1カ年分に昨年度の4月分を足した額を自動車税として収めることになります。
納税後に車を乗り換えた場合や車を手放した場合には、月割り計算で納めた税金が返還されます。
この自動車税というのは、自動車の総排気量によって納める税金額が異なり1.0リッター以下の自家用車は29500円、ヴィッツの1.3リッター車に該当する1.0リッター超~1.5リッター以下までの自家用車は、34500円となっており事業用として登録を行っている車は8500円が納税額となっています。
ヴィッツの税金の1300cc|エコカー減税
自動車を購入する際に最近よく耳にするのがエコカー減税と呼ばれるシステムです。
2009年に税制改正が行われ、一定の環境基準を満たした自動車への自動車取得税や自動車重量税の減税を行う特例措置として誕生しました。
当初は、環境基準に満たない車から低排出ガス車への買い換えを促進する事を目標とした特例措置でしたが、税金面での減額が大きく車両の販売台数が飛躍的に伸びたことから、現在でも継続されています。
減税の対象車は何年かに1度基準が見直されおり、車の発売から約3年を目処とした減税処置がされています。
現在の最新モデルである150系ヴィッツ1300ccは2019年3月~4月までが新車購入に於ける減税対象となっています。
この特例措置は将来的に消費税が10%に引き上げられると共に廃止される予定になっています。
ヴィッツの税金の1300cc|燃料税
自動車を走行させる上で欠かせない物が燃料ですが、ここにも税金が関わっています。
日本ではガソリン税と呼ばれることが多く正式名は揮発油税及び地方揮発油税と言います。
このガソリン税は1リットルあたり53.8円の課税が行われており、世界規模で比較してもトップクラスに入る高額な課税額となっています。
よくガソリン税と消費税の両方が伝票に記載されていますが、ガソリンを購入し車に入れる方が支払う税金は間接税である消費税のみでガソリン税は個人として支払っている訳ではありません。
ガソリン税は販売者側が支払う税金なので二重課税には当たらないというのが正式な見解の様です。
ヴィッツ1300ccの場合、車を購入する上で直接関係してくる税金ではありませんが、ランニングコストに掛かる税金という意味では、燃料は必ず必要となりますので知識として覚えておくと良いでしょう。
ヴィッツの税金の1300cc|まとめ
今回は、ヴィッツ1300ccに関する税金について調べて来ましたが、エコカー減税の効果もあり税金面は優遇されていることが分かりました。
自動車重量税については、グレードによって納税額が異なるため主要諸元表を確認すると良いでしょう。
また、1.0t未満の車両についてもエアロパーツやスタビライザーなどのボルトで固定を行う装備品を装着すると車両重量が加算されてしまい、車両重量税が上がってしまう恐れがあるため注意が必要です。
自動車取得税に関しては、オプション品を入れた金額によって税金が上がってしまうため、少々面倒ではありますが発注時にしか装着できないメーカーオプション品以外は販売員と相談し納車後に装着すると良いでしょう。